生理は一定の周期で毎月決まって訪れるはずのものですが、くるはずの日にこないという経験をしたことのある女性も多いと思います。生理がこない原因はいくつかありますが、その原因が病気である場合もあります。
生理がこない 原因にはどういったものがあるのか、 病気 の場合にはどういったものが考えられるのかを知っておきたいと思います。
生理がこないときに考えられる病気
生理がこない原因
生理が予定通りにこないときに考えられる原因の1つ目は、妊娠です。妊娠することで排卵はなくなるため、出産後のある程度の時期まで生理がなくなります。
2つ目に考えられるのは生理不順です。生理周期は個人差がありますが、25日から38日が正常とされています。
本来は一定の周期で訪れるはずですが、女性の身体は非常にデリケートなものなので、疲れや風邪、睡眠不足、冷えといった身体的な要因や、ストレスといった精神的な要因、その他、ダイエットや食事制限など日常生活における様々な事柄に影響を受けます。
こういった要因でホルモンバランスが乱れ、生理周期が乱れることがあります。
3つ目に考えられる原因が病気です。いくつかの病気の影響で生理がこなくなることもあります。
10代に考えられる病気
10代で考えられる病気には、黄体ホルモンの機能不全や無排卵月経があります。無排卵月経の場合は生理周期が安定せず、1か月に2度生理が訪れたり、2か月以上生理がこなかったりすることもあります。出血量が少なく、1度の生理期間が10日以上と長くなることもあります。
原因としては受験などのストレスやダイエットが考えられます。ただ、生理が開始して間もない10代のうちは、生理周期がなかなか安定せず生理不順であることも多いものです。
自分で基礎体温をつけて正常に排卵があるかチェックしたり、気になる場合には早めに診察を受けたりすると良いでしょう。
20代に考えられる病気
20代で考えられる病気は多嚢胞卵胞症候群や、高プロラクチン血症、卵巣機能不全、早期閉経といったものです。
多嚢胞卵胞症候群とは、卵巣に多数の卵胞ができて排卵が起こりにくくなる病気です。
高プロラクチン血症は、乳腺を刺激して乳汁を分泌させるホルモンであるプロラクチンが異常に多く分泌され、無排卵月経を起こすことがあります。卵巣機能不全は、卵巣の機能が低下することで、生理不順を引き起こします。
早期閉経は、通常であれば50代前後である閉経が40歳未満で起こることです。徐々に生理の間隔が長くなります。病気によっては治療が必要な場合と必要ない場合がありますが、生理周期も安定してくる20代では、生理不順は放置せずに受診すると良いでしょう。
30代に考えられる病気
30代でも20代と同様に、多嚢胞卵胞症候群や、高プロラクチン血症、卵巣機能不全、早期閉経といった病気が考えられます。また、30代で最も多く発症する子宮内膜症も生理不順の原因の1つです。
子宮内膜症は子宮内膜が本来あるはずの子宮の内腔以外の場所に発生することで、卵巣の機能低下を引き起こしたり、卵管が正常に機能しなくなったりすることで妊娠しにくくなります。
最近は30代後半以降に出産する高齢出産も増えていますが、体内の異常に気づかないまま放置しておくと、いざ妊娠を考えたときになかなか妊娠できなくなる場合もあるので、自分の身体の状態や変化には気を配り、生理がこない場合には、原因を把握しておくと良いでしょう。
40代に考えられる病気
40代では30代と同様に子宮内膜症や、40代で最も多く発生する子宮筋腫が考えられます。子宮筋腫は子宮の様々な場所にできる良性の腫瘍で、小さなものを含めると30代以降の女性の20~30%に見られます。
場所や大きさなどで治療するかどうかが変わり、大きくなると生理がこないなど自覚症状が現れてきます。40代で生理がこない場合は閉経前で生理周期が乱れていることも多いのですが、病気である可能性もあるということを認識しておくと良いでしょう。
まとめ
生理がこないときに考えられる病気
生理がこない原因
10代に考えられる病気
20代に考えられる病気
30代に考えられる病気
40代に考えられる病気