避妊手段として高い人気があるピルは、生理周期を整えることにも役立つことを知っていますか?ピルにはさまざまな種類があり、目的によって服用の仕方も変わってきます。ピルをうまく活用することで生理不順改善ににつながります。
すぐ妊娠を考えていないのであれば、 生理不順 で悩んでいる人は ピル の検討も視野に入れてみてはどうでしょうか。
生理不順改善にもなるピルについて知っておこう
ピルの種類とその違い
一言にピルと言っても、いくつかの種類があります。銘柄の種類だけでなく、一般的にピルは女性ホルモンを配合されている量や内容で少し変わってきます。
中容量ピル
現在では緊急避妊薬として使用されるケースも多く、ピルの中では吐き気や血栓リスクも高め。
低容量ピル
中容量に比べ、ホルモン量が少なく、リスクも低い。銘柄によっていくつか種類があるため、同系ではないピルを選べば、副作用があった人も他のピルを挑戦することも可能。
ミニピル
上記のピルとは違い、混合ではなく1種類のホルモン(プロゲステロン)だけが配合。避妊効果は殆ど同じ。飲み方がシビアで、毎日定時に服用する必要があり、誤差3時間以上で避妊効果は激減。
現在、経口避妊薬として主流なピルが低用量ピルです。
なぜピルで避妊できるのか?
なぜピルで避妊できるのでしょうか。それはピルによって投与される女性ホルモンによって、身体が妊娠中だと認識する状態になっているからです。
緊急避妊薬はモーニングアフターピルとも呼ばれますが、これは72時間以内に処方された分量のホルモンをピルによって、身体に妊娠していると錯覚させ、着床を防ぐ方法です。
日常的な避妊に使われる低容量ピルは、排卵を押さえ、着床しづらくなることで、妊娠リスクを回避します。
低容量ピルによって起こる体の変化
低容量ピルを服用すると、ホルモンの働きで脳は妊娠中だと錯覚します。排卵が抑えられるため、卵巣は休眠している状態になります。
排卵が止まるため、基礎体温をつけている人は、最初は驚くかもしれませんが、正常な二層にはなりません。また「ピルは太る」という説がありますが、これは含まれるホルモン量が多かった中容量ピルが主流だった昔の話で、低容量ピルでは殆ど体重の増減は見られず、調査でも多くの人が2kg前後の変動にとどまっていることが確認されています。
ピルを使っていると生理不順は改善する?
ピルを飲むことによって、避妊意外にもメリットがあります。
生理痛の軽減などにも効果があると言われています。女性ホルモンを投与するので肌荒れなども改善され、PMSもなくなります。
低容量ピルは28日周期で1シートを服用します。そのうち7日間は休薬日になり、ホルモン剤を含まない偽薬を服用するか、次の週まで飲まないことで、月経が起こります。定期的に月経を起こすので、生理周期は安定します。
このようなメリットがあるため、避妊以外の目的でピルを服用する人も多くいます。
妊娠を考える場合には排卵チェックも忘れずに
生理不順の改善を意識している人の中には、妊娠を視野に入れている人もいるでしょう。ピルによる生理不順の改善は、排卵が起こらないため、当然ですが妊娠には結びつきません。
卵巣が休眠するために不妊になることを心配する人もいますが、低容量ピルを飲むことで不妊にはならず、服用をやめれば、また月経が再開します。またピルを飲み続けて改善した生理不順は、すべての人ではありませんが、服用をやめた後も継続します。
妊娠を考えていた場合は、服用をやめて、生理不順が改善されるだけでなく、排卵も起きる必要があります。基礎体温や排卵チェッカーで再開した月経周期の間に排卵があるかをチェックし、無排卵が続くようであれば一度、専門医で診察を受ける方がよいでしょう。
まとめ
生理不順改善にもなるピルについて知っておこう
ピルの種類とその違い
なぜピルで避妊できるのか?
低容量ピルによって起こる体の変化
ピルを使っていると生理不順は改善する?
妊娠を考える場合には排卵チェックも忘れずに