生理があれば、妊娠していないと思うのが一般的ですが、 生理 (正確には生理に似た出血)があったのに 妊娠 している 可能性 があるのです。これはあまり知られていないので、妊娠していることになかなか気づかないとことがあります。
この出血の多くは、あまり心配のないものですが、中には早めに病院に行って適切な処置をしないと、妊娠しにくい身体になる可能性のあるものもあります。
妊娠を望む人、望まない人、どちらにも生理と妊娠にまつわる可能性を知っておくことが必要なことです。
妊娠の可能性は?生理前に共通する点は?
自分の体をよく知ろう
できれば生理が始まった日と終わった日を、毎月記録していきます。それによって、出血が続く日数(持続日数)が把握できます。加えて生理(月経)周期が計算できます。
1回目の生理が始まった日が、5月1日で、次の生理が6月1日だった場合、5月1日から6月1日の期間が生理周期で、この場合は31日となります。
何か月かの間記録をすれば、より正しい周期を知ることができます。次の生理が始まる日をより正しく予測することができます。
出血の量がいつもと違う感じがすることなどがあれば、それも記録しておきます。
妊娠中の出血
妊娠後、最終月経から27~35日目ごろに、生理のような出血をみることがあります。「着床時出血」といわれ、その場合、量・持続期間ともに生理よりは少ない事がほとんどですが、まれに生理と同様程度であることもあります。
いつもの生理周期と比較できると、気がつくこともありますが、「生理が軽かったな」「いつもより少し早かったな」と、気に留めないことが多いので、そういう可能性があることを知っておくことが大切です。
初期の流産でも同様の出血と、下腹部痛を伴うことがありますので、正常妊娠なのか、流産の危険性があるのかを判別するためにも、気が付いたら病院を受診することが必要です。
他にも、胞状奇胎(着床するまでの経過が正常ではなかった場合)や、子宮外妊娠(本来着床すべきではない卵管などに着床してしまうもの)のように、病院で早期の処置をする必要がある場合もあります。
妊娠初期は生理前のような兆候も
生理前に「もうすぐ生理になりそうだな」と思う兆候が、人にはよりますがいくつかあります。下腹部の鈍い痛み、眠い、身体がだるい、おっぱいが張るなどが一般的によく聞かれます。
実は、この兆候は妊娠初期にも起こることがあります。妊娠と生理は女性ホルモンである「プロゲストロン」の働きがあるためです。
生理がきそう感じがあるからと思っていたら、いつまでもこなくて、実は妊娠していたということも多くあります。
妊娠検査薬の活用
産婦人科に行くのは少し勇気がいります。内診台に乗ることなどを考えると、あまり足が向きません。妊娠を望んでいない場合は、「妊娠していたらどうしよう」「妊娠しているはずない」となおさら足が向かないことがあります。
昔に比べて、今は妊娠検査薬の精度が格段にあがりました。「妊娠検査薬で陽性」だったら、妊娠していると思ってよいでしょう。
子宮外妊娠などの判別はできないので、妊娠を望んでいたからといって、そのうち産婦人科に行こうと先延ばしをせず、近いうちに産婦人受診し、正常な妊娠であるかを診てもらう必要があります。
一般的な妊娠検査薬の妊娠判定が可能な時期は、「生理開始予定日1週間後」です。早すぎると、妊娠していないのに、「偽陽性」という陽性に似た反応が出たり、逆もあります。ここでも、生理開始予定日を知っていることが前提になっています。
最近は「早期妊娠検査薬」という、より感度の高い妊娠検査薬も、販売されています。「生理開始予定日」に妊娠判定が可能なので、早く知りたい場合はこちらを活用すると良いでしょう。
まとめ
妊娠の可能性は?生理前に共通する点は?
自分の体をよく知ろう
妊娠中の出血
妊娠初期は生理前のような兆候も
妊娠検査薬の活用