出産までの時間は長いようで短いもの。ですが昨今では産科医不足のため、妊娠が分かったらすぐ産院を予約するぐらい早めに動かないと希望の病院で産むことができない場合もあります。
そこで 里帰り出産 を行った場合のメリット・デメリットについてまとめてみました。
里帰り出産、する?しない?
里帰り出産をしたほうがいい理由って?
無事出産し、体調が良いからといって油断は禁物。産後の女性の体はたくさんの大きな変化があるのです。赤ちゃんを子宮から出すために骨盤も大きく開きますし、普段より多量の出血が起きています。そして悪露という症状が産後1か月程度は続くはずです。
ですから、古くから出産後の1か月を「産褥(じょく)期」といい、女性は赤ちゃんのお世話以外はなるべく横になって休むことを勧められています。
ここで妊娠前と同じようなつもりで頑張りすぎてしまうと、悪露が止まる等の身体の回復が遅れるばかりか精神的に疲労が溜まり後々トラブルが発生しかねません。
自分が一番ゆったりできる環境で産褥期を過ごすべきなのです。
里帰り出産はできる?
まず、サポートをしてくれるご家族がいるか考え、相談してみましょう。
次に、確認すべきなのは産院です。昨今では産科医が減少しているため、妊娠がわかってすぐにでも分娩施設の予約をしないとその病院での出産が厳しい場合があります。病院によっては里帰り出産を断るケースもあります。
ただ、出産してから里帰りするという方法もありますので、病院を選び早めに問い合わせをしてみましょう。
里帰り出産のメリットって?
何よりも言えることは、心強いということです。初産の場合は特に日々わからないことがいっぱいです。買い物を始めとした家事をサポートしてくれる家族がいれば、自分は赤ちゃんのお世話と身体の回復に専念できます。
子供を育てた経験がある親の傍で子育てすることは、非常に心強いですし、身体の回復もしやすいといえるはずです。特に、新生児は数時間起きに母乳やミルクを欲しがりますから、手伝いがないとママは大変です。
ではデメリットは?
夫の「父親の実感」が育ちにくい
妻の実家と自宅の距離や夫の性格にもよりますが、夫の心に「父親になった」という自覚が芽生えにくいというデメリットがあります。また、独身時代に戻ったような感覚を持ってしまう可能性もあります。
親との衝突
親は最も身近な子育ての先輩です。ですから、「自分の時はこうだった」「昔はこうしていた」と経験から物を言いたくなったり、新米ママの手つきがぎこちなくてイライラしてしまったりしてついついお節介を焼きたくなるのも無理はありません。
うるさく思ったり悲しくなってしまったりすることもあるでしょうが、聞くべきところは聞き、流すところは流すというつもりでいましょう。
ですが、サポートしてくれているという現状であることを考え直し、感謝を伝えるようにしましょう。親子の間でも甘えは禁物です。
健診を受ける病院と出産する病院が違う
病院が違えば勝手も違うでしょうから、「前の病院のほうがよかった・・・」などということにならないよう、気をつけましょう。
里帰りから自宅に戻りづらくなる
実家の環境が心地よすぎて、最初は1~2か月だけのつもりがついつい・・・と延びてしまうパターンもあります。
ますます父親の自覚が育ちにくくなるので、切り上げる期間を事前にしっかり決めておきましょう。
後々困らないために・・・
最も重視すべきポイントは夫とのコミュニケーションです。実は、「産褥期」という言葉の意味を理解できていない男性も多いのです。「察してくれるだろう」などと甘いことは考えず、きちんと言葉で自分の体の状態や自分がどうしてほしいのか、など細かく話すようにしましょう。
なるべくなら妊婦健診に一緒に行き、赤ちゃんの成長を一緒に見守るのが良いでしょう。里帰り中はできる限り小まめに赤ちゃんの情報を共有してあげましょう。SNSを使うと楽しくコミュニケーションができるかもしれませんね。
まとめ
里帰り出産、する?しない?
里帰り出産をしたほうがいい理由って?
里帰り出産はできる?
里帰り出産のメリットって?
ではデメリットは?
後々困らないために・・・