産後 にはホルモンバランスの変化やさまざまな生活環境の変化、育児や家事に対してのストレスなどによって うつ の症状を発症してしまうお母さんもいらっしゃいます。
治療のひとつとして 漢方薬 の服用がありますが、漢方薬にはさまざまな種類があり、効果もさまざまです。ご自身の症状にあった漢方をみつけて服用することがおすすめです。
産後うつに効果のある漢方は?
産後うつとは?
産後うつとは、産後におこるうつ症状のことをさしています。育児に対するプレッシャーや不安などが心身に対するストレスとなり、うつの症状を発症してしまうのです。
特に責任感の強いお母さんが発症しやすいといわれており、旦那さんや両親から育児への協力が得られずひとりで抱え込んでしまっていると症状が出やすくなるといわれています。
産後うつの症状は?
産後うつの可能性がある症状としては、わけもなくイライラする、寝つきが悪い、反対に寝すぎてしまう、赤ちゃんや旦那さんにやつあたりする、涙もろくなってきた、頭痛や動機肩こりなどがひどい場合などがあります。
そのほかにもさまざまなチェック項目がありますので、産後うつの可能性があるのかな…?と感じた場合には試してみることをおすすめします。
またチェック項目にあてはまる項目が多い場合には精神科や地域の保健センターなどに相談をすることをおすすめします。
産後うつになってしまう原因は?
産後うつの原因となるものはホルモンバランスの変化に加え育児へのストレスや疲れ、周囲からの孤独感など精神的に大きなダメージを受けてしまった場合におきやすいといわれています。
出産後お母さんの身体は妊娠前の身体に戻ろうとするためホルモンバランスが大きく変化し、心身ともに不安定な状態が続いています。
そして日本産婦人科学会では、産後3日から5日後あたりを過ぎたころから涙もろくなってしまう、自信がなくなるなどの“マタニティーブルーズ症候群”といった症状を発症するお母さんも多く存在すると発表しています。
通常のマタニティーブルーズ症候群の場合では数週間ほどで症状が改善されますが、この際に育児や家事などに対して強いプレッシャーを感じてしまう場合や家族から育児に対しての協力を得られない場合など精神的に大きなダメージを受けてしまうと産後うつへと発展してしまう場合があります。
特に真面目なお母さんなどでは「自分ひとりで育児も家事も頑張ろう」と思ってしまったり、「自分がダメな母親だからうまくできないんだ」などと自分を責めてしまう思考になってしまいがちになり、症状を発症しやすくなってし まうので注意が必要です。
産後うつに効くとされる漢方薬
産後うつにはいくつか治療方法が存在していますが、産後の授乳中にも服用が可能で効果の期待されている漢方薬について今回はご紹介していきます。
まず、イライラした気分を解消する効果のある“抑肝散”です。この漢方はお母さんのイライラした気分を抑えるためにも処方されますが、赤ちゃんの夜泣きがひどい場合などにも赤ちゃんに対して処方されるといわれる漢方です。
気持ちがふさぎ込んでしまっている方には“半夏厚朴湯”が効果的といわれています。この漢方は自律神経を整え動機や息切れなどを解消する効果がみられます。
また、身体をあたためる効果があるため、冷え性の方には服用が効果的ですが、熱っぽさのある方には服用は避けたほうが良いといわれています。
そのほかにも貧血気味の症状に効果のある“当帰建中湯”や血行を良くする効果のある“きゅう帰調血飲”などの漢方薬があります。産後うつは人によって症状がさまざまであり、重症度も異なりますので、自分自身の症状に合った漢方薬を選ぶことがおすすめです。
しかし、必ず漢方薬で症状が完治するというわけではないので、なかなか症状が改善しない場合にははやいうちに病院での治療を受けることをおおすすめします。
まとめ
産後うつに効果のある漢方は?
産後うつとは?
産後うつの症状は?
産後うつになってしまう原因は?
産後うつに効くとされる漢方薬