妊娠中は病院から食事内容について指導されることが多いものです。では 産後 の 食事 についてはどのような点に注意すればよいのでしょう。
女性としての大仕事である出産を経験した後の食事について、知っておきたいことをまとめました。
妊娠中とは違う!産後の食事で注意すること
産後の食事で気をつけたいこと
出産後はママの体は大変疲労しています。出産による疲れはもちろん、はじめての育児といった今まで経験のない重労働をしなければいけないからです。
また母乳育児をしている方は、赤ちゃんに母乳を与えるといった仕事もしています。毎日クタクタに疲れてしまい、自分の栄養管理まで気がまわらない方が多いでしょう。
しかし疲れている体だからこそきちんとした食事が大切になります。母乳のためにもバランスのとれた食事をするよう心掛けてください。
積極的にとりたい栄養素
カルシウム
お腹の中の胎児は、ママのカルシウムをもらいながら成長をします。そのため、産後のママはカルシウムが不足している状態です。また授乳でも赤ちゃんにカルシウムを与えているため、カルシウムは積極的に摂取しましょう。乳製品や小魚、豆腐などを食事に取り入れてみてください。
鉄分
出産時の出血でも失われている鉄分ですが、母乳は血液でできているため、母乳を赤ちゃんに与えているママは鉄分も不足しています。産後、貧血気味の方も多いので、鉄分も意識して取るべき栄養素です。レバーやひじき、卵などにも含まれます。
疲労回復にタンパク質も必要
出産で体が疲れている上、産後は3,4時間おきの授乳などでママは常に寝不足で疲れをためた状態になっています。疲労を回復してくれるタンパク質もとりましょう。
タンパク質は肉類、キノコ類、豆類にも多く含まれます。毎日の食事にも取り入れやすいものが多いので、食事から疲労回復しましょう。
母乳で水分も奪われている
授乳中は水分不足も心配です。母乳を与えることは、自分で思っている以上に体の水分が失われています。水分補給は積極的に、こまめに行ってください。水分不足になると便秘もしやすくなってしまいます。気をつけましょう。
授乳中は糖質・脂質のとりすぎに注意
体が疲れてしまうと欲しくなる甘いものですが、チョコレートや生クリームなどの糖分は乳腺をつまらせる原因となりますし、母乳の味が悪くなり、赤ちゃんが母乳をあまり飲んでくれなくなる原因になることも。乳腺炎などの心配も出てきますので、糖分や脂質のとりすぎには注意しましょう。
おすすめは和食
和食は、産後摂りたい栄養素を含んだ食事が多いため、和食中心の食事をおすすめします。
煮物や焼き魚、汁物など、和食はバランスの良い内容のメニューが多いですし、比較的低カロリーのものが多いので、産後太りを防ぐこともできます。野菜が多い和食を中心にした食生活で、産後の食事バランスを整えましょう。
作る時間が持てない、そんなときには
赤ちゃんを抱えていると、自分の食事をゆっくりと作っている時間を持つことは大変難しいものです。
疲れきった体では、毎日食事のメニューを考え、買い物に行き、食事を作るだけでも大きなストレスになってしまいます。そんなときは、あまり無理をせず、お惣菜や冷凍食品、レトルト食品を活用しましょう。
自分だけではなくご主人の食事も同じ内容になってはしまいますが、産後の体を酷使することは女性の体にとっては、避けたいことです。
ご主人にも理解してもらい、利用できるサービスなどを上手く活用して、産後の食事を少しでも楽しいものにして、赤ちゃんと過ごすために体力をつけてください。
まとめ
妊娠中とは違う!産後の食事で注意すること
産後の食事で気をつけたいこと
積極的にとりたい栄養素
疲労回復にタンパク質も必要
母乳で水分も奪われている
授乳中は糖質・脂質のとりすぎに注意