出産しておならがよく出ると感じる人は少なくないようです。以前はもっと回数が少なかった、これほど臭わなかったと産後の体調の変化に戸惑う人もいるでしょう。
産後 の おなら が増え、臭ってしまうのには理由があります。理由があるということは対処法もあるはずです。
産後はおならの回数や臭いが変化する?
おならの回数や臭いが変化する理由
おならは口から飲み込んだ空気が多くの割合を占めています。飲み込んだ空気に食べ物から発生するメタンガス、二酸化炭素、水素などが混ざり、おならのガスとして体外へ排出されます。産後おならの回数が増えたと感じる人は以下の理由が考えられます。
筋力の低下
子宮、膀胱、直腸などの臓器を支えている筋肉を骨盤底筋と言います。出産により骨盤が大きく開くと同時に骨盤底筋や肛門筋も引き伸ばされ緩んでしまいます。
腸の圧迫
骨盤が開いたままだと腸が他の臓器に圧迫され腸の動きが鈍くなってしまいます。
便秘
出産の傷の痛みや排便すると痛そうという思いから排便を我慢してしまう人もいます。便秘になるとおならの回数が増えると言われています。
ストレス
産後は身体が思うように動かない、慣れない赤ちゃんのお世話、夫への不満などさまざまなストレスを抱えてしまいます。
ストレスを溜めてしまうと自律神経が乱れ、血行が悪くなります。そうなると身体が冷えやすく、腸の動きが鈍くなり、腸内にガスが長時間溜まるため、臭いおならが出てしまいます。
水分不足
母乳育児の人は多くの水分が母乳で奪われてしまうため、特に水分不足になりやすいです。水分不足により便が硬くなり便秘となってしまいます。
早食い
子供中心の生活となり、ゆっくり食事を摂ることが難しく、早食いとなってしまいがちです。早食いはたくさんの空気を一緒に飲み込んでしまいます。また、食べ物をよく噛まないと消化不良を引き起こし、腸内にガスが発生しやすくなります。
骨盤ベルトやガードルの締め付け
産後に体型を戻したいと骨盤ベルトやガードルをきつく締める人がいます。締め付けすぎると腸を圧迫し、腸の動きを制限させてしまう恐れがあります。骨盤ベルトやガードルをつけてからおならが増えたと感じる人は少し緩めてみましょう。
効果的な対処法
先ほどのおならが増える理由から対処法を考えてみましょう。おならの回数が増えた、おならが臭うという人は以下の対処法を試してみると良いでしょう。
骨盤を整える
歪んだ骨盤を整えることで骨盤底筋が安定します。また肛門筋も正常に働くことができます。
食生活に気をつける
便を硬くさせないよう水分はしっかり取りましょう。肉類魚類のタンパク質や野菜などの食物繊維を摂ることは大切ですが、タンパク質や食物繊維を摂りすぎると臭いおならの原因となります。
食物繊維は便秘解消にも一役買ってくれるため積極的に摂取したいですが、食物繊維には「不溶性食物繊維」というものがあり、摂りすぎてしまうと消化不良を起こしてしまいます。
そうなると、消化されない食物繊維が腸の中に溜まってしまい、臭いおならが出やすくなってしまうのです。バランスのとれた食事を心掛けましょう。
ストレスを溜めない
溜めたくなくてもストレスを抱えてしまうのが育児です。話の通じない赤ちゃんのお世話によって寝不足、イライラ、社会から孤立したような感覚などストレスを抱えず育児できる人はほとんどいません。
赤ちゃんが眠っている間や夫の休日など少しでも自由な時間を見つけてストレス解消に努めましょう。
血行を良くする
腸の動きを良くするために血行を良くしましょう。ヨガやストレッチは歪んだ骨盤整える働きもあり効果的です。
オリゴ糖は善玉菌の大好物
腸内には善玉菌と悪玉菌が存在します。便秘や臭いおならは腸内が悪玉菌の巣窟になっていると考えられます。善玉菌を増やすためにオリゴ糖が効果的です。オリゴ糖は善玉菌であるビフィズス菌の餌のようなものです。
オリゴ糖の栄養によりビフィズス菌が活性化し、腸内環境が善玉菌優勢の状態になるのです。オリゴ糖はきな粉、いんげん、ゴボウなどに多く含まれています。
しかし毎日の食事で十分なオリゴ糖を摂取するのは難しいです。市販されている顆粒タイプやシロップタイプのオリゴ糖を上手に活用して腸内環境を良くしましょう。
まとめ
産後はおならの回数や臭いが変化する?
おならの回数や臭いが変化する理由
効果的な対処法
オリゴ糖は善玉菌の大好物