産後に靴下の後がとれない、足がゾウのよう、体重が戻らない、または体が重くて動きにくさを感じるという人はいますか?それはむくみが原因かもしれません。
産後 の むくみ は一時的なものが多いですが、その 原因 はどのようなものがあるのでしょうか。
手足がパンパン!?産後のむくみの原因
むくみとは?
むくみとは体に余分な水分や老廃物が溜まっている状態を意味します。血液やリンパの流れが悪くなると細胞と細胞の間に水分が溜まります。むくみは体のどこにでも起こる可能性がありあますが、特に起こりやすいのは足、顔、手の指だと言われています。
特に妊娠中や産後はむくみが起こりやすいと言われています。その原因とはどのようなものがあるのでしょうか。
むくみの原因
産後のむくみの原因には以下4つのものがあります。
水分バランスの変化
妊娠中は妊娠前より血液量1.5倍に増加すると言われています。出産により羊水や出血など大量の水分を一気に失います。
むくみは体の水分バランスが崩れることが大きく関係しています。大量の水分を失うと体が水分を溜めておこうとします。これによりむくみが生じると考えられています。
母乳を作るため
母乳の出方には個人差がありますが、産後すぐからよく出るという人は少数派でしょう。産後3日目くらいから体が母乳を作ろうとし徐々に母乳の分泌量も増えていく人が多いのではないでしょうか。
母乳を作るために体は水分を欲します。体の水分を一気に奪われないように水分を体に溜め込もうとすることでむくみが生じると考えられています。
生活リズム、生活スタイルの変化
産後は体をすぐに動かせるわけでもなく運動不足になりやすいです。また赤ちゃんのお世話は寝不足になりやすく、育児ストレスも感じやすいです。
このように運動不足、寝不足、ストレスを抱えてしまうと自律神経が乱れ、血流も悪くなってしまいます。
骨盤の歪みや姿勢の悪さ
産後は骨盤が不安定です。さらに赤ちゃんのお世話は授乳やおむつ替えなど前かがみになる姿勢が多いため姿勢が悪くなりがちです。
骨盤の歪みや姿勢の悪さから血流が悪くなりむくみや冷えを引き起こしてしまいます。
注意が必要なむくみ
産後のむくみは産後一か月程度の一時的な場合が多いです。産後一か月を過ぎ、体の調子が戻ると自然に治っていくようです。
母乳をあげていたらむくみが改善された、運動をしたらむくみがなくなったと感じる人もいるでしょう。しかし注意しなければならないむくみがあります。
妊娠中に妊娠高血圧症候群と診断された
妊娠高血圧症候群は妊娠が原因なので出産すれば症状は治る場合が多いのです。しかし、中には産後もむくみが続く場合もあります。
産後にむくみ、高血圧、尿蛋白があらわれ治りが悪い場合は病院を受診しましょう。
深部静脈血栓症
稀なケースですが産褥期に深部静脈血栓症を発症してしまうこともあります。「エコノミー症候群」として一般的に知られています。
飛行機やバスなど長時間同じ姿勢でいることで血管が詰まってしまう症状のことですが産後にも同じ現象が起こり得ます。産後はあまり体を動かすことができません。
また、赤ちゃんの授乳は座って行う人が多く夜中もゆっくり横になって休むことができません。運動不足な体に長時間座った姿勢が続くと水分が体の下の方へ行ってしまいむくみやすくなります。
片方の足に漠然とした痛みや圧迫感、またはむくみがあらわれた場合は注意が必要です。
腎臓の病気
腎臓の機能障害が原因でむくみがあらわれることがあります。足だけでなく体全体のむくみがひどい場合は病院を受診して検査してもらいましょう。
また、妊娠高血圧症候群だと診断された人は妊娠中に急性腎炎となってしまうこともあります。急性腎炎から慢性腎炎。慢性腎盂腎炎などに進行してしまうことも考えられますので注意が必要です。
まとめ
手足がパンパン!?産後のむくみの原因
むくみとは?
むくみの原因
注意が必要なむくみ