出産を無事にすると今度は休むまもなく赤ちゃんのお世話が始まります。産後は赤ちゃんにとってもですが母親にとっても妊娠前の体に戻っていく大事な時期です。この時期に無理をすると後々具合が悪くなったりします。
今回は 産後 の 回復 を順調に進めるための大事なことは何かについて説明します。
産後の回復を順調に進めるための大事なこととは
産後に何がおきている?体の変化について
出産後は母親の体にさまざまな変化がおこります。子宮は出産後すぐに後陣痛がおきます。これは子宮の大きさを元に戻そうとすることと子宮内部の不要な物を流す働きをしています。生理痛のような痛みが3日前後続き、その後痛みがひいて妊娠前のサイズに6週間ほどで戻ります。
骨盤は出産とともに緩んで開いた状態になっています。自然に元の状態へと戻っていきます。そして気持ちはホルモンバランスの乱れもあり忙しくなります。
出産後すぐは体は疲れきっていても赤ちゃんを無事に出産した嬉しさで高揚感でいっぱいになり、その後育児が進んでくるとマタニティブルーなどの不安定な気持ちになります。
産後の回復を順調にするための4つの基本的なこと
産後の回復を順調に行うためには基本的な4つのことを大事にしなければいけません。
まず1つ目は心も体もゆっくりと休ませることです。出産後は体も心も疲れきっているのでできるだけ睡眠時間を摂って眠れる時に寝るようにしましょう。無理をせずに赤ちゃんが寝ている時に一緒に寝ると良いです。
2つ目はバランスの良い食事をしましょう。筋肉や骨、皮膚になるタンパク質、母乳で不足しやすいカルシウム、血液に必要な鉄分が入った食材を使用してバランス良く食べましょう。母乳は血液でできています。
この時期に無理なダイエットをすると赤ちゃんにも上手く栄養が行かなくなるだけでなく母親自身も産後の回復が遅くなってしまいます。
3つ目は悪露がでている場合は細菌感染をしないよう入浴を控え、シャワーのみにしましょう。4つ目は目の使いすぎに注意しましょう。出産後に目を多く使用するとめまいをおこしたり子宮の回復が遅くなります。注意しましょう。
適度な運動も産後の回復を早めるポイント!
産後はずっと寝たきりの生活をしていては回復が遅くなります。出産後、7時間程度で歩いたりして少し体を動かすように医師に指導されたという人もたくさんいることでしょう。これは歩くと血の巡りが良くなり子宮収縮を促したり体力低下を防ぐ働きがあるからです。
産後の回復には個人差がありますが安静にして寝てばかりいると体力がなくなってしまいかえって産後の回復が遅くなってしまいます。体調が良い時に家の中を歩いたり軽い運動をすると産後の回復も早くなります。
産後の回復が早い人と遅い人の差は何?
産後の回復が早い人と遅い人の差は実は出産前にあるのです。出産前に体力をつけることで産後も自然治癒力が高くなり回復力が上がります。
出産前にウォーキングや水中ウォーキング、ヨガなど取り組みやすいものに取り組んで体力をあげるようにしましょう。そうすることで産後の回復が早くなり体も楽になります。くれぐれも運動は無理はしないようにしましょう。
こんな症状がでたら病院へ
産後はさまざまなトラブルがおこる可能性があります。以下のような症状があらわれたら我慢せずに病院を受診しましょう。
1つ目は産褥熱で、子宮や傷口から菌が入ってしまい39度の高熱がでます。2つ目は悪露が長く続いている場合です。このことを子宮復古不全と呼びます。妊娠中に赤ちゃんを育てるために大きくなった子宮が収縮していない状態です。
3つ目は乳腺炎です。母乳が溜まってしまい炎症をおこしてしまった状態です。放置すると菌が入り込み化膿してしまい痛みを伴うこともあります。早めに病院へ行きましょう。
産後の回復は個人差がありますが、早く回復するためには適度に動くことも大事です。無理をせず体調の良い時に動くようにしましょう。
まとめ
産後の回復を順調に進めるための大事なことは
産後に何がおきている?体の変化について
産後の回復を順調にするための4つの基本的なこと
適度な運動も産後の回復を早めるポイント!
産後の回復が早い人と遅い人の差は何?
こんな症状がでたら病院へ