産後ぽっこりお腹がなかなか治らない、夫に「まだ赤ちゃんいるみたい」と嫌味を言われるなどの経験はありませんか?ぽっこりお腹を解消するために腹筋をしてみようと試みたけれどできないという人もいるでしょう。
産後 腹筋 が できない 理由をご存知ですか?
産後腹筋ができない!知られざるこんな理由
産後のお腹
産後のお腹は腹筋、骨盤底筋、皮膚が伸びきっている状態です。ふとお腹をみると、たるんだお腹にがっくりしませんか?妊娠中は卵巣からリラキシンという骨盤の靭帯や関節を緩めるホルモンが分泌されます。
このホルモンは胎児が産道を通るために必要なホルモンですが、骨盤の靭帯や関節を緩ませてしまうと同時に骨盤の歪みや腰痛を引き起こす原因にもなってしまうのです。
腹筋ができないこんな理由
産後腹筋ができない理由には以下のものがあげられます。
腹筋そのものが弱っている
妊娠中は運動を制限されます。筋力が弱まって腹筋そのものが弱ってしまっているため腹筋をしようとしてもできないと考えられます。
腹直筋離開
「腹直筋離開」と言う言葉をご存知ですか?実は出産を経験した女性の8~9割の方がこの腹直筋離開である可能性があるのです。腹直筋離開とは妊娠中お腹が大きくなると腹直筋が左右にひっぱられて二本に割れてしまうことを意味します。
放っておいても産後半年~一年で自然に治ると言われていますが、ぽっこりお腹がなかなか治らない人もいるのでその場合エクササイズで筋力をつける必要があるでしょう。
姿勢の悪さ
妊娠中はお腹が大きくなるにつれ反り腰になりがちです。また、赤ちゃんが生まれると前かがみの姿勢で育児をすることが多いため猫背に、また赤ちゃんを抱っこすると反り腰になりやすく、姿勢が悪くなってしまいます。
姿勢の悪さをそのままにしておくとゆがみが残ってしまう状態になります。日常生活から正しい姿勢を意識しましょう。
知っていますか?骨盤底筋の大切さ
腹直筋離開は腹筋を鍛えれば治るものではないです。腹筋の前に骨盤底筋を鍛えて元に戻す必要があります。骨盤底筋とは骨盤の底に張っている筋肉のことでハンモックのように子宮、膀胱、腸などを支えています。
妊娠中分泌されるリラキシンというホルモンの作用によりこの骨盤底筋も緩んでしまいます。骨盤底筋を鍛えず腹筋を鍛えようとすると骨盤底筋に負担がかかり、尿失禁、子宮脱、腰痛などの原因となってしまうかもしれません。
また内臓が下がってしまう可能性もあります。逆に骨盤底筋を鍛えれば内臓は正しい位置に戻りぽっこりお腹が解消されるかもしれません。
運動すべき時期は?
産後のお腹をみるとすぐにでも運動をして体型改善に努めたいと思ってしまうでしょう。その気持ちはわかります。しかし無理をしてしまうと悪露が長引いてしまったり体調を崩してしまう恐れがあります。
産後1か月は産褥体操や軽めのストレッチ程度の運動に止めておくと良いでしょう。1か月検診で医師から運動しても良いと言われたら少しずつ運動をしていきましょう。
産後6~8週間は産褥期と言って、体が妊娠前の状態に戻ろうとしている時期です。早く妊娠前の体型に戻りたいという思いから無理をしてしまうとヘルニアや腰痛になってしまうというケースもありますので体調をみながら運動していきましょう。
しかし、骨盤がグラグラな時期は体型改善しやすい時期とも言えます。産後半年を過ぎると骨盤が硬くなってしまうので、医師から運動を許可されたら産後半年までに少しずつ運動して弱った筋肉を鍛えていくと良いでしょう。
骨盤底筋や腹筋を鍛えることで基礎代謝が上がり、体脂肪や体重も落ちやすく体型も改善されていくのではないでしょうか。
まとめ
産後腹筋ができない!知られざるこんな理由
産後のお腹
腹筋ができないこんな理由
知っていますか?骨盤底筋の大切さ
運動すべき時期は?