出産が間近に控えたときに気になるトラブルの一つとして帝王切開が挙げられるでしょう。基本的に胎児は頭を上にしたり下にしたりと自由に動き回っていますので逆子でも問題ありません。
しかし出産間近でも 逆子 の場合、 帝王切開 をする可能性が高くなります。
逆子だと帝王切開になる?その対策とは
逆子とは?
胎児は子宮の中で活発に動き回っています。ですから、妊娠中期までは上を向いたり横を向いたりと定まっていません。妊娠週数の28週を過ぎると徐々に胎児が大きくなって子宮内で動き回れるスペースもなくなってきます。そして自然と頭が下に下がり骨盤の中へと収まってきます。
出産まで逆子になるケースは5%といわれています。ですから、中期で逆子と診断されてもあまりナーバスにならないように過ごしましょう。
妊娠後期に逆子になる原因とは?
妊娠後期になっても逆子になっている場合、母体側胎児側どちらか、もしくは両方に原因があるかもしれません。
母体側の原因として考えられるものは、子宮の形に異常があったり、子宮筋腫があったりすることです。また胎盤の位置が異常な場合もあります。
一方胎児側の原因としては羊水過多だったり低出生体重児だったりとまだ回れる余地がある場合です。ただ、原因不明の場合も多いので、これらに当てはまらないからと言って逆子にならないとは限りません。
逆子はいつまでに直れば良い?
逆子のまま出産すると母子ともにリスクがありますから、医師としては帝王切開を検討せざるを得ません。一昔前では普通分娩も行っていましたが、頭が最後に出ることで胎児が低酸素状態になることで仮死や後遺症のリスクが起こる場合があります。
妊娠36週までに直らない場合に帝王切開の予約が検討されます。
なお、逆子を直す対策としては逆子体操・お灸やツボ押し・外回転術の3通りが主なものとして知られています。自己判断で行うとリスクを伴う場合もありますから、医師とよく相談して行いましょう。
この3通りの方法以外にもリラックスすることや下腹部を温めること、赤ちゃんに話しかけることが有効な方法といわれています。
外回転術って何?
外回転術とは、医師が母親のお腹に手を当てて子宮の外から胎児を回転させる医療行為で、約6~7割が治るといわれています。
胎児の心拍の様子を見ながら通常2~3分ほどで終了するものですが、場合によっては胎盤剥離を起こしたり胎児に悪影響が出たりという理由で緊急帝王切開になることもあります。
およそ妊娠35週以降に行われます。費用は1万円程度で、医療保険の適応もありますから負担額は少ないでしょう。
また、入っている医療保険によっては給付金が出る場合もあります。ただし、一度治ってもまた逆子になってしまう可能性もあります。逆子が直らなかった場合、帝王切開の検討が行われます。
帝王切開の場合の流れとは?
帝王切開と決まった場合には妊娠37週から38週の間に手術日が決まります。前日から入院をし、その夜は絶食絶飲となります。手術を部分麻酔で行うか全身麻酔で行うかは医師の判断となりますが、通常1時間程度で赤ちゃんに会うことができるでしょう。
順調に回復すれば、術後7日から10日ほどで退院となります。手術後は血栓症の予防のためになるべく動くように指導されます。
次に費用について見ていきましょう。帝王切開の費用には保険が適用されますので、3割の自己負担となって22万1600円と決まっています。それに通常分娩費用、処置にかかる費用、入院費などが足されてきます。これらを合わせると、40万から100万ほど見ておきましょう。
こうしてみると高額に思えますが、産後に手続きを行えば高額療養費や医療保険の給付対象ともなりますから、総合で見ると黒字になる場合もあります。出産前にしっかりチェックをしておきましょう。
帝王切開の当日に逆子が直っているケースもありますから、あまりナーバスになりすぎずリラックスしてマタニティライフを送ってください。
まとめ
逆子だと帝王切開になる?その対策とは
逆子とは?
妊娠後期に逆子になる原因とは?
逆子はいつまでに直れば良い?
外回転術って何?
帝王切開の場合の流れとは?