もう妊娠中期も後半なのに逆子が治る気配がない、と少し焦っている人もいるでしょう。帝王切開は自然分娩のように出産が痛くないから良い、と言う人もいればやっぱり自然に産みたい、と思う人もいるはずです。
妊婦健診のたび逆子が治っていることを期待し、治っていなくて落ち込むと言うこともありますよね。
そのような人にはある程度の時期まで行える、 逆子 の 治し方 があります。
なかなか治らない逆子の5つの治し方
逆子とは
子宮内で胎児の頭が下を向いているのが通常ですが、「逆子」はその逆で頭が上を向き足元が下になっている状態です。
逆子の種類
逆子と言ってもさまざまな種類とパターンがあります。
足元が下になっている状態を「足位」、膝立ちのような状態を「膝位」、お尻を付けて座っているような状態を「殿位」と言います。そしてここから更に細かく分類されます。
足位
- 全足位…両足を完全に伸ばし、立っているような状態です。
- 不全足位…片方は伸びているが、もう片方は足を上にあげている状態です。
膝位
- 全膝位…両膝を曲げ膝立ちしているような状態です。
- 不全膝位…片方の膝だけが曲がっていて、もう片方は足を上にあげている状態です。
殿位
- 単殿位…お尻が下に付いて足が上に持ち上がっている状態です。
- 全複殿位…両足を曲げて体育座りのように座っているような状態です。
- 不全複殿位…片足だけ曲がらず上にあげ、体育座りをしているような状態です。
なぜ逆子になるのか
逆子になる理由は医学的には証明されていませんが、いくつか原因だと思われることがあります。母体側が原因の場合は、骨盤が小さい、胎盤の異常、子宮の異常などがあげられます。
骨盤が小さい
狭骨盤と言われ、骨産道が平均的な幅より狭いことです。
胎盤の異常
前置胎盤(胎盤の位置が正常よりも低い)、低置胎盤(胎盤が子宮口付近に付着している)であることです。
子宮の異常
子宮奇形、子宮筋腫がある場合などです。
また胎児側の原因で、低出生体重児であった、双子など多胎児である、胎児奇形や羊水過多などもあります。
逆子を治す方法
方法は5つあります。逆子体操と言う逆子を治す運動、逆子に効くツボをマッサージ、またはツボをお灸で温める、就寝の際横向きで寝る、外回転術です。
王道の逆子体操は2種類あります。一つ目は仰向けに寝て膝を立て、お尻の下に厚みのあるクッションや枕を挟み、その状態を10分程キープする仰臥位です。二つ目はうつ伏せになりお尻を高く突き上げお腹の力を抜いた状態を15~20分キープする胸膝位です。
逆子に効くツボは足にあります。足の小指の外側「至陰」と、くるぶしの内側の出っ張っている骨から指4本分上の場所にある「三陰交」の二箇所です。お灸で温める場合もこの二箇所に置きます。
就寝時は横向きで寝てみましょう。妊婦健診の際にエコー検査をしますが、胎児が背中を左右のどちら側に付けているか聞いてみてください。寝るときは胎児の背中が上に来るように横になります。
胎児が元に戻るときは頭からくるっと回転するので、この体制を続けていると胎児が元に戻ってくれる可能性があります。
外回転術は、以前は良く行われていました。しかし今は逆子の原因でへその緒が絡まっている可能性も少なくないため、危険だとされ、行っている病院は少ないです。
これらの方法を試すのは、最低でも臨月に入るまでにしましょう。また切迫早産など医師から「安静に」と言われている人は行ってはいけません。しっかり医師の指示を受けましょう。
無理に治そうとしない
以上の方法は「何もしないよりは」と言う考えであって、35週過ぎても治らない場合はやめて、自然に戻るのを待ちましょう。
逆子だと帝王切開になってしまう、と言う焦りで無理に行なうと切迫早産なるなどの危険性もあります。お気持ちはわかりますが、出産は自然分娩より帝王切開の方が安全なのも事実です。
逆子が治らないことに落ち込むこともあると思いますが、我が子が望んでいる分娩なのだとプラス思考で、安全に無事生まれてくれることを第一に考えましょう。
まとめ
なかなか治らない逆子の5つの治し方
逆子とは
逆子の種類
なぜ逆子になるのか
逆子を治す方法
無理に治そうとしない