経膣分娩の予定で考えていたのに逆子と診断されたら不安になるでしょう。臨月が近づいても 逆子 が 治らない と、帝王切開になるのではと恐怖や不安が大きくなるはずです。
逆子が戻るのは赤ちゃん次第だとはわかっているけれど、なにか効果的な対策はあるのでしょうか。
帝王切開までのカウントダウン!?逆子が治らない!
逆子とは?
一般的に胎児は頭が下を向いた状態でいます。逆子とは頭が上を向いた状態となってしまうことです。逆子が起こることは珍しいことではありません。
特に妊娠初期や妊娠中期ではまだ胎児の大きさが小さく子宮内を大きく動く余裕があるため、胎児の頭が上を向いたり下を向いたり何度も変わることがあります。妊娠中期の人で30%の人が逆子と診断されたことがあるというデータもあります。
出産が近づくにつれて胎児の頭が大きく重くなり自然と下を向く姿勢になるようです。出産時に逆子と診断される胎児は5%程までに減ると言われています。妊娠10か月を過ぎても逆子のままであれば帝王切開が勧められることが多いです。
その理由は、逆子で経膣分娩をするとなると一番大きい頭が最後に出ることになるからです。分娩により羊水は出てしまっているにもかかわらず頭がなかなか出てこないと胎児は仮死状態になってしまう可能性が高いです。
その危険性を考えると帝王切開の方が安全に出産できると考えられているからです。
逆子の種類
逆子にもいろいろあります。逆子の種類によっては経膣分娩できるものもあります。
殿位
胎児がお尻を下にして両足をV字型に伸ばしている状態でいる単殿位と赤ちゃんが座ってあぐらをかいている複殿位があります。
お尻は頭の次に大きいため産道が広がりお尻から進めば経膣分娩が可能です。逆子の中では殿位の状態が最も多いです。
足位
胎児が両足で立った状態の全足位と片足立ちの状態の不全足位があります。胎児の細い足が最初に出て大きい頭が最後に出るのは時間がかかり危険を伴います。
そのため足位の場合ほとんどの医師は帝王切開を勧めます。
膝位
胎児が両膝をついた状態の全膝位と片膝をついた状態の不全膝位があります。膝位の場合も予定帝王切開となります。
逆子で経膣分娩ができる場合でも緊急帝王切開になることも十分考えられます。また、初産の場合は分娩に時間を要します。
また、産院によっては設備が整っていないため経膣分娩が可能な逆子の姿勢であっても予定帝王切開を勧められるでしょう。
逆子に効果的な対策
逆子に効果的な対策として広く知られているのが逆子体操です。しかし、逆子体操の他にもいろいろな方法があります。
逆子体操
妊娠28週を過ぎても逆子が治らないと逆子体操を行うよう指導されることがあります。
寝る向きを変える
胎児の向きによっては医師から右半身を下にして寝る、左半身を下にして寝るよう指示があるかもしれません。
イライラやストレスを溜め込まない
イライラやストレスは体をこわばらせてしまいます。そうなると子宮も硬くなってしまい胎児が動きにくくなるため逆子が治りにくくなってしまいます。
体を温める
体が冷えてしまうと子宮も冷えてしまいます。胎児は冷えを嫌がり、頭を上にしてしまうことがあるそうです。
湯船に浸かる、温かい食事や飲み物を摂る、腹巻を着用するなど体を温めるよう努めましょう。
穏やかな気持ちでいる
お腹の赤ちゃんに「頭はこっちだよ~」と穏やかな気持ちで話しかけてあげましょう。それでも逆子が治らなければ「帝王切開が赤ちゃんとって一番安全な出産方法なんだ」と前向きに考えることが大切です。
経膣分娩でも帝王切開でも立派なお産であることには変わりありません。経膣分娩にも帝王切開にもメリットデメリットはありますからメリットを考えて前向きに捉えましょう。
まとめ
帝王切開までのカウントダウン!?逆子が治らない!
逆子とは?
逆子の種類
逆子に効果的な対策