妊娠をされている方のなかには逆子と診断される方もいらっしゃいます。その 確率 としては、妊娠中期には多くて50%、妊娠後期後半になると約5%という確率といわれています。 逆子 の状態で出産のときを迎えるとどのような危険があるのでしょうか。
また、逆子になることは予防できるのでしょうか。
お腹のなかの子供が逆子になる確率は?
逆子とは?
逆子とは、お腹のなかの赤ちゃんの向きが通常の反対を向いてしまっている状態をさしています。赤ちゃんはお腹のなかで頭を下にした状態が理想といわれています。
妊娠中期の頃は大きさが小さく、お腹のなかでたくさん動くことができるので、逆子と診断される妊婦さんは多いです。
ただし、だいたいの赤ちゃんは頭がだんだん重たくなってくるので自然に頭を下にした状態になります。
しかし、なかには頭が下に向かず、逆子の状態のまま大きく成長して出産のときを迎えてしまう赤ちゃんもいるのです。
逆子のデメリット
では、逆子の状態のまま赤ちゃんの発育が進んでしまうと、どのような悪影響があるのでしょうか。
分娩の際に赤ちゃんは身体の大きな部分からお母さんのお腹のなかからでるとスムーズにお産が進むとされています。この場合、身体のなかで一番大きい部分は頭になります。
そのため、分娩間近には赤ちゃんの頭が下に向いていることが理想になります。
もし逆子のままお産が進んでしまうと一番細い脚からでてきてしまうようになり、その後につづく肩や頭がなかなか外へでることができない状態になってしまう可能性もあります。
より安全に、スムーズにお産が進むためにもできるだけ逆子の状態を回避することが必要です。
逆子になる確率は?
妊婦さんのなかで逆子と診断される確率は妊娠中期だと3割から5割と意外にもたくさんいらっしゃいます。たとえ逆子と診断された場合でも、妊娠後期にはいるまでは特に心配することはないといわれています。
それは、妊娠中期の間は赤ちゃんがまだ小さく、動きも活発のため逆子になっても正しい位置に戻りやすいからです。
しかし、場合によっては、妊娠後期にはいっても逆子の状態が続いている方もいらっしゃいます。
妊娠後期になっても逆子のままだと、赤ちゃんの大きさも大きく、お腹のなかで動けるスペースも限られてしまうため、自然には逆子がもとに戻りにくくなってしまうこともあります。
産後直前の逆子の確率は約5%とごくわずかではありますが、妊娠後期に突然逆子になってしまうということもありますので、最後まで安心できません。
逆子になる原因は?
逆子になる原因はいくつかあります。赤ちゃんの動きが活発、お母さんの骨盤が小さい、双子や三つ子といった多児を妊娠しているなどの原因がほとんどです。
なにか病気や異常があるため逆子になるというわけではないので安心してください。原因はさまざまあるとしても、原因の特定は難しいということもあります。
原因が特定できないぶん逆子になってしまうことを防ぐことは難しいという点もあります。
逆子の対処方法
もし逆子と診断された場合でも、妊娠中期の場合には特に対処方法はとらず、赤ちゃんの力で正しい向きになるのを待ちます。
妊娠中期後半から妊娠後期にはいっても逆子の状態が続いている場合には、逆子体操や鍼灸などの東洋治療、さらには産科医による外回転をおこなうことで逆子を戻します。
これらの対処法をおこなうことでもとに戻ることもありますが、元に戻っても時間が経過するとまた逆子になってしまうこともあります。
出産ぎりぎりまで逆子の状態が続いていると帝王切開で分娩をおこなうこともあります。治療や出産の方法などは病院によっても異なるかと思います。
そのため、メリットやデメリットなど担当の医師の方とよく相談してご家族と決めることがおすすめです。
まとめ
お腹のなかの子供が逆子になる確率は?
逆子とは?
逆子のデメリット
逆子になる確率は?
逆子になる原因は?
逆子の対処方法