妊娠初期や中期にはエコー検査によって逆子と診断される妊婦さんも多いかと思います。 逆子 の状態が分娩間近まで続いてしまうと出産に危険がともなうリスクが高くなるといわれています。
では、逆子である状態は妊娠期間中 いつまで は 大丈夫 なのでしょうか。また逆子の場合どのように対処するのでしょうか。
逆子の状態は妊娠中いつまで大丈夫なの?
逆子とは?
妊娠に関してよく聞く言葉のひとつである逆子ですが、逆子とはどのような状態なのでしょうか。
逆子は、通常お母さんのお腹のなかで下に位置しているはずの頭がお腹の上の方に位置している状態です。逆子であるかどうかは、妊婦検診でのエコー検査で判明します。
逆子になる原因はさまざまありますが、ある程度の時期までは逆子の状態でも特に問題はないといわれています。
逆子になる原因
逆子になる原因は多くあります。
お母さん側の原因としては、なんらかの病気がある場合や、もともと骨盤が小さい、子宮の形が通常ではないなどがあります。
また羊水の量が多い場合にも赤ちゃんが動くスペースが多いため逆子になりやすいといわれています。
お子さん側に原因がある場合は、多児である場合に逆子になりやすいケースが多くあります。
そのほかにもへその緒の長さが一般的なものより短い場合なども逆子の原因のひとつとして考えられています。
逆子はいつごろから確認される?
逆子であるかどうかは、妊婦検診によって判明します。
妊娠週数が少ない間は羊水のなかで赤ちゃんが動きまわるためタイミングによって逆子にみえる可能性が高く、逆子と告げられるお母さんの割合もとても高いです。
しかし、この場合には特に注意が必要になることもなく、治療などをおこなう必要もありません。
妊娠週数が経過していくなかで、赤ちゃんは重たい頭を下にして楽な体制をとりはじめます。妊娠中期頃にはこの体制が確立してくるといわれています。
しかし、妊娠中期はまだ赤ちゃんの大きさも小さく、羊水の量も多いため動くスペースがあるので逆子になっている場合もあります。
少し気にすることもありますが、まだまだこの時期の逆子は赤ちゃんが自力で戻ることが十分に可能といわれています。
逆子はいつまで問題ないのか
妊娠中期までは特に大きな心配をすることは少ないといわれています。
しかし、妊娠8ヶ月頃の妊娠後期にはいってくると、逆子である場合には注意が必要になります。
それは、妊娠後期に入ると、赤ちゃんの大きさが一気に大きくなり、妊娠中期と比べると赤ちゃんが動くスペースが少なくなってきます。
そのため、逆子の状態から正しい位置に戻りにくくなってしまうのです。
この状態のまま、分娩へと進んでしまうとお母さんにとっても赤ちゃんにとっても苦しいお産になってしまう可能性がとても高いため、さまざまな対策がとられます。
逆子の場合の対策は?
逆子がなかなか戻らない場合にはまず逆子体操を指示されます。
お母さんが体操をすることで赤ちゃんの頭が下に動きやすいようにサポートしてあげるのです。
そのほかにも、針やお灸によって身体を刺激し、赤ちゃんが動くスペースを作ってあげるという東洋医学での治療方法もあります。
これらの方法でも直らない場合には産婦人科で外回転術という施術をおこなう場合もあります。
これは、薬を投与しお母さんのお腹をゆるめ、お腹のなかで赤ちゃんが動くスペースを作ったうえで医師が外から赤ちゃんを回すという施術です。
ただし、この方法は経産婦さんのみにすすめているという病院もあるため、初産婦さんの場合にはおこなわれない場合もあります。
最終的にお産まで逆子が直らなかった場合には、帝王切開による分娩になる可能性もあります。
普通分娩での出産をされた方もいらっしゃる方もいるかと思いますが、リスクを最小限にするためにも帝王切開をすすめる病院もありますので、どのような方法をとるのかは担当の医師やご家族とよく相談することをおすすめします。
まとめ
逆子の状態は妊娠中いつまで大丈夫なの?
逆子とは?
逆子になる原因
逆子はいつごろから確認される?
逆子はいつまで問題ないのか
逆子の場合の対策は?