お母さんのお腹のなかで赤ちゃんは動き回っているため、エコー検査の際に 逆子 と診断される妊婦さんも多いかと思います。
逆子と聞くと、お産が難しい、帝王切開で出産というようなイメージが強いですが、はっきりと逆子であるためお産の方法を考えなければいけないのは いつから かご存知ですか?
逆子と診断されるのはいつから?
逆子とはどのような状態?
一般的に、赤ちゃんはお母さんのお腹のなかで頭を下にしている状態が理想的といわれています。
しかし、なかには赤ちゃんの足が下の状態になっていることがあります。この、頭が上にあり足が下になっている状態を“逆子”といいます。病院では骨盤位とよばれています。
逆子の状態では、分娩時に大きな問題がおきてしまう可能性があるのです。
通常分娩の際には身体のなかで一番頭が大きいといわれている頭が最初にでてきます。頭が最初に出ることで、その後に肩や腰、足と頭よりも小さい部位が順番にでてくるため、お産がスムーズに進みます。
しかし、逆子の状態で分娩が進んでしまうと、身体の小さい部分から出てきてしまうため、お産が進みにくく、赤ちゃんもお母さんも苦しくなってしまうことがあるのです。
逆子はいつから判明する?
逆子がエコー検査によって確認できるようになるには個人差がありますが、だいたい赤ちゃんがたくさん動き回るようになる妊娠中期ごろからが多いといわれています。
妊娠中期の場合には、赤ちゃんが小さく、お腹のなかでのスペースがあるため検診のときに逆子と診断されることも多いといわれています。
割合でいうと、妊婦さんの最低でも3割は逆子と診断されるのです。
ただし、この際には医師からも特に指摘を受けることも少なく、あまり気にすることもありません。
しかし、時間が経過していき、妊娠後期になっても逆子の状態が続いている場合には注意が必要です。
妊娠後期に入ってくると赤ちゃんも大きくなりお腹のなかでのスペースも少なくなります。
そのため、赤ちゃんがなかなか動きまわることもできず、逆子のままお産に進んでしまうケースもあるのです。
逆子の状態はいつまで直せる?
逆子の状態は、妊娠中期では放っておいても赤ちゃんの力で直ることが多いです。
しかし、妊娠後期に入ってくると赤ちゃんの大きさとお腹のスペースの関係上、赤ちゃんの力だけでは戻すことが難しい状況になってきます。
妊娠後期に入ってからもエコー検査で逆子の状態がみられている場合には“逆子体操”をすることがすすめられます。
お母さんが身体を動かすことで赤ちゃんの頭を下にいくようにサポートしてあげるのです。
妊娠後期といっても、だいたい妊娠8ヶ月の頭頃までに逆子の状態が戻らなければ、分娩時に帝王切開が考慮される場合があります。
そのため、リミットとしては妊娠8ヶ月前半頃が目安とされています。
もちろん、妊娠8ヶ月前半を超えた後でも、逆子の状態が戻ることもあるため、ぎりぎりまであきらめずに逆子体操は続けていきましょう。
逆子を直す方法
逆子を直すためには逆子体操がすすめられますが、逆子体操のほかにも実はさまざまな方法があるのです。
針やお灸などの東洋医学を利用する場合や外回転術といって産科医による施術の方法があります。
それぞれにメリットやデメリットはありますし、初めての治療でお母さんが不安な気持ちになってしまうとストレスになるため、自分自身で納得した施術を受けてみることをおすすめします。
また、無理に施術をすることが無くても逆子が戻る可能性もあります。
逆子には種類がある?
ひとことで逆子といっても、実は種類がさまざまあるのです。
お尻が下を向いている場合もあれば、反対に膝が下を向いている状態、さらには足の裏を下にむけている状態などがあります。
この3種類のなかでも、お産時に足の裏が下に向いてしまっている状態が一番危険度が高いといわれているため、帝王切開になる可能性も高くなります。
まとめ
逆子と診断されるのはいつから?
逆子とはどのような状態?
逆子はいつから判明する?
逆子の状態はいつまで直せる?
逆子を直す方法
逆子には種類がある?