妊娠して毎日我が子のことを考えていたのに、ある日突然 流産 していると告げられるなんて…頭が真っ白になり何も考えられないでしょう。
手術は一日で終わっても心の傷は一日で癒えるものではありません。 手術後 に無理をしてしまわないよう気を付けましょう。
流産の手術後、体に必要以上の労りを
流産とは?
流産とは妊娠22週より前に胎児が亡くなってしまう事です。染色体異常など胎児側に原因がある場合が多いと言われています。流産にはいくつか種類があります。
化学流産
妊娠検査薬では陽性反応を示したが検診へ行く前に流れてしまったことです。化学流産は自然に次の生理が来るので手術の必要はありません。
進行流産
大量の不正出血が起き、陣痛のような強い痛みを感じることもあります。進行流産は止めることができず、自然に流れてしまう完全流産か、胎盤などの一部が子宮内に残ってしまう不全流産かによって手術は不要か必要かが決まります。
稽留流産
子宮内に心拍が停止した胎児が残っている状態です。このままにしておくと次の生理が来ない、また感染症を引き起こす可能性があるため手術により胎児を体外へ出す必要があります。
流産の手術後に起こる体の変化
流産の手術は一日で終わるケースが多いようです。しかし一日で体が妊娠前に戻るわけではありません。では手術後どのような症状があらわれるのでしょうか。
出血
手術後は生理2日目のような出血があります。この出血には個人差がありますが、長い人でも2週間ほどで治まるようです。
つわり
手術後はつわりが治まるという人もいますが、妊娠により増えたホルモンがすぐに止まらずつわりが継続する人もいます。
突然つわりがなくなる人もいれば、吐き気が軽くなったがなんとなく気持ち悪いという感じが残ってしまう人もいます。しかし数日もすれば治まる人が多いです。
腹痛、腰痛
子宮収縮の痛みだと考えられます。子宮は手術後何もしなくても自然に収縮していきますが早く体を回復させるために子宮収縮剤を処方される場合が多いです。薬で子宮収縮を促すため急激な子宮収縮が起こり腹痛や腰痛を感じやすいと考えられます。
痛みは重い生理痛のような痛みだと感じる人が多いようですが個人差があります。痛みを感じたらすぐに横になり安静にしましょう。
流産手術後の体は出産後と同じ
手術後の体は出産後と同じです。体は自分が思っている以上に弱っています。流産手術は体力面以上に精神面に大きなダメージを抱えてしまいます。さまざまな人の助けを借り、必要以上に労わりましょう。
家事や外出は控える
手術当日は絶対安静です。手術後3日目まではずっと寝ている必要はありませんが、できるだけ休んでいましょう。家事くらいはできると思ってしまうでしょうが無理をしてしまっては体の回復が遅れてしまう可能性があります。
夫や両親、家事代行サービスなどを頼りましょう。手術後の検診があるまでは重い荷物は持たない、激しい運動はしないなどできるだけゆっくり過ごしましょう。
シャワー
ゆっくり湯船に浸かりたいと思うでしょうが、感染症を予防するために手術後の検診を終えるまではシャワーにしましょう。冬場であれば足湯をする、浴室暖房を活用するなど身体が冷えてしまわないよう気を付けましょう。
仕事は自分のペースで
流産という事情なだけに人にできるだけ知られたくないでしょう。しかし、何日も仕事を休んでしまっては迷惑をかけるし、早く復帰しなければ…と焦ってしまうかもしれません。しかしすぐに仕事をする気になれない人もいます。
逆に仕事をして気を紛らわせたいという人もいます。仕事をする時期は自分の気持ちを重視して考えましょう。しかし、自分の上司には正直に事情を説明し、理解してもらう必要があるでしょう。
次の妊娠を焦らない
残念ながら女性には出産までにタイムリミットがあります。早く赤ちゃんが欲しいと次の妊娠を焦ってしまう人もいるでしょう。手術から1週間後に検診があり、そこで普段通りの生活をしても良いと医師から診断されれば次の妊娠を考えるかもしれません。
生理は手術後1か月~1か月半で来る人が多いです。しかし手術後は子宮内膜が傷ついていますので生理を1回、できれば2~3回見送るほうが良いかもしれません。
その時間は体を休めるためにも気持ちの整理をつけるためにも必要な時間だと考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
流産の手術後、体に必要以上の労りを
流産とは?
流産の手術後に起こる体の変化
流産手術後の体は出産後と同じ