流産とは妊娠22週目までに妊娠が継続できず、胎児が外に出てしまうことを言います。流産は妊娠12週目までの妊娠初期におこる確率が最も高くなっています。
この時期の流産の原因は着床した受精卵に、たまたま染色体の異常があったことによるものがほとんどです。どんなにがんばっても妊娠を継続させることは、できなかったのです。
流産 すると自覚できる 症状 はあるのでしょうか?また、流産したらどうなってしまうのでしょうか?
もしかして流産?流産ってどんな症状なの?
流産したらどうなるの?
流産すると、それまで苦しんでいた、つわりが突然なくなることがあります。つわりは妊娠中に大量に分泌される女性ホルモンに身体がついていけずに起こる症状なので、胎児の成長が止まると女性ホルモンの分泌も抑えられます。このため、体調の異変で最初に気が付くのは、つわりの状態の変化によることが多いようです。
流産は自覚症状がない場合もあるので、診断は必ず超音波検査をおこないます。妊娠7週目から心拍が確認できますので、7週目を過ぎているのに心拍が確認できず、数週間経過観察をしても心拍の様子が見つからない場合や胎嚢の大きさが変わらない場合は、流産だと判断されます。
他にも、出血や下腹部痛といった症状も要注意です。流産の一歩手前の切迫流産の可能性がありますので、すぐに病院に行きましょう。状況によっては即入院となる可能性もありますので、入院セットは、いつでも持ち出せるようにしておくと便利です。
流産は一度経験したからといって、妊娠できないわけでも、次回も流産してしまうわけでもありません。あくまでも確率の問題で、次回の妊娠した時に流産する確率は全く同じです。
しかし、3回以上流産を繰り返している場合は、胎児が育つことのできない不育症であるか、男性側か女性側のどちらかに、もともと染色体の異常がある可能性があります。習慣流産は不妊症の症状の一つで、妊娠するためには治療が必要です。
妊娠12週以降の流産
妊娠12週目以降の後期流産の場合は子宮頸管無力症や感染症など母体側が原因となることが多くなります。母体が原因なのである程度、予防や治療することができます。早期に異常を発見するために、健診はかかせません。
子宮頸管無力症は子宮の出口が開いてしまう症状で、状態によっては、子宮口をしばる手術をします。絨毛膜羊膜炎は免疫力が弱まった妊婦の身体に入った細菌が繁殖し、子宮内で炎症をおこす病気です。感染してしまっても、早期に発見できれば薬による治療が可能です。
流産の確率
流産は妊娠したら15%の確率でおこっています。その内の90%は妊娠12週目までに流産しています。流産は妊娠した時の年齢とも大きく関係があります。
35歳までの妊娠では流産になる確率は15%ですが、39歳までだと18%、40歳以上になると染色体の異常が発生しやすくなるため、30%近くまで確率は上昇してしまいます。また、不妊治療による妊娠も流産になる確率は高くなります。
年齢が上がると働く女性の割合も比例して多くなり、ストレスや動き過ぎによる過労などで流産に至るケースも目立ちます。このように全体でみると、妊娠をした8人に1人は流産の経験があるといえます。
流産だと診断されたら
流産は大きく分けると、受精卵や胎児が自然に流れ出てしまう進行流産や不全流産と、子宮に内容物が残ってしまう稽留流産や不全流産の2種類があります。
出血によって子宮内のものが全て流れ出た場合の治療は出血が止まるまで安静にすることしかありません。しかし胎児の成長は止まっているにもかかわらず、子宮に内容物が残ってしまっている場合は除去手術を受ける必要があります。
内容物が残っていると、回復が遅れたり、不妊の原因となってしまうことがあるからです。手術は15分~20分程度で完了しますが、1~2泊入院することが多いようです。
まとめ
もしかして流産?流産ってどんな症状なの?
流産したらどうなるの?
妊娠12週以降の流産
流産の確率
流産だと診断されたら