流産は女性にとってとてもつらい経験です。流産のなかでも自然流産の場合には個人差はありますが、ひどい腹痛を感じる場合が多いといわれています。また流産の兆候としての腹痛は感じる方もいれば、全く感じない方もいます。
今回は、 流産 に関係するさまざまな 腹痛 について紹介します。
流産確定後の腹痛はどのような痛み?
流産とは
流産とは、なんらかの原因で赤ちゃんがお腹の中で育つことができなくなってしまった状態を指します。
妊娠初期に流産をしてしまった場合には赤ちゃん自体の染色体異常などによるため、お母さん側に特に問題はないといわれています。中期以降になってしまうと、お母さん側になんらかの原因がある場合が多いです。
今回は、特に初期に流産があった場合の腹痛について紹介します。
妊娠初期の流産…その後の対処は?
妊娠初期の流産は、稽留流産(けいりゅうりゅうざん)と呼ばれており、病院によって対処方法は異なりますが、そのまま自然に赤ちゃんが体外へ排出されるまで待つか、掻把手術をおこない、人工的に赤ちゃんを体外に排出します。
掻把手術の場合には麻酔をするため特に腹痛を感じることは少ないですが、自然流産の場合には腹痛をともないます。
流産の兆候に腹痛は感じられる?
妊娠初期の流産の場合には流産の合図になるような腹痛はない場合が多いといわれています。稽留流産の場合には、出血なども特にみられないため、検診へいきはじめて流産したことに気がつく場合が多いです。
中期以降になると、強い腹痛や出血をともなう場合が多いため、流産の可能性に早くきがつくことができます。
また中期以降の場合には腹痛や不正出血、めまいなどの症状が感じられる場合があるので、このような症状を感じた場合には早めに病院を受診すると妊娠を継続できる場合もありますので、普段の状態と違う傾向がみられた場合にはすぐに病院へいくことをおすすめします。
自然流産の場合、腹痛はひどい?
自然流産を選択した場合には、赤ちゃんが体外へ排出される際に強い腹痛を感じます。身体が妊娠を継続されていないことを察知すると、子宮内膜や胎児を身体の外に排出しようとします。いわば小さな出産と同じような形になります。
そのため、身体が赤ちゃんの排出を始めるとかなりの激痛に襲われます。ただし、痛みなどには個人差がありますので、そこまで痛みを感じない方もいれば立てないほどの痛みを感じる方もいらっしゃるといわれています。
流産後の腹痛はどれくらい続くのか
流産の腹痛は個人差もありますが、長い間痛みが続く方もいれば赤ちゃんを排出する間の短時間のみ痛みを感じるといった方もいます。また、流産の前後には不正出血があらわれる方も多く、この不正出血も量や期間には個人差があります。
痛みや不正出血がおきた場合の対処法としては、安静にすることがおすすめです。最初は痛みが弱い場合でも徐々に痛みがひどくなってしまう場合や、急に出血量が増えてしまう場合なども考えられるため、できるだけ安静にゆったりと時間を過ごすことが大切です。
また身体の安静はもちろん、精神的な安静もとても重要になります。
好きな音楽を聴く、好きなテレビを見るなど、自分がリラックスできることをすることで、身体の痛みも軽く感じるといった報告もありますので、痛みや不正出血を感じた場合には心身ともに安静にすることをおすすめします。
流産後のケアは?
流産を経験してしまうと、身体のダメージもありますが、それよりも大切な赤ちゃんを亡くしてしまったという心のダメージが大きく残ります。そのため、心身ともにケアが重要になります。
精神的なダメージとしては、私のせいで赤ちゃんが死んでしまったとふさぎ込んでしまう方も多くいるといわれています。しかし、稽留流産の場合には赤ちゃんの染色体異常が原因のためお母さんが原因にはなりません。
不安な気持ちをパートナーに伝えることで気分が少しでも晴れてくることもあるので、まずはパートナーに気持ちを打ち明けてみてください。
身体のケアとしては、栄養の摂れた食事や質の良い睡眠など生活習慣を整えることで身体のケアだけでなく、再び妊娠しやすい身体づくりにもなります。
まとめ
流産確定後の腹痛はどのような痛み?
流産とは
妊娠初期の流産…その後の対処は?
流産の兆候に腹痛は感じられる?
自然流産の場合、腹痛はひどい?
流産後の腹痛はどれくらい続くのか
流産後のケアは?