ルトラール は黄体ホルモンを補助するはたらきのある薬です。主に不妊治療や生理不順の場合に使用することが多い薬です。
ルトラールの作用には基礎 体温 をあげるため、服用し続けることで妊娠や生理の改善のサポートをしてくれるのです。ただし、副作用があるため、服用には注意が必要です。
ルトラールを飲むと体温があがる?
ルトラールとは?
ルトラールとは、黄体ホルモンを補助するはたらきのある薬です。
黄体ホルモンには基礎体温を上昇させ、妊娠をしやすい身体をつくるだけでなく、妊娠した場合には赤ちゃんを大きく成長させるために作用します。
また、ルトラールを服用することで生理周期が乱れている状態を整える役割もあります。
ルトラールと基礎体温
ルトラールを服用することで、黄体ホルモンを体内に補給することができます。黄体ホルモンの数が増えると黄体ホルモンの作用によって基礎体温が上昇します。
基礎体温は朝起きてから最初に動く前の体温のことをいい、基礎体温は生理周期によって変化します。
通常は、基礎体温は排卵後から黄体ホルモンのはたらきによって高くなります。しかし、ルトラールを服用すると薬の作用によって基礎体温があがります。
そのため、ルトラールの服用後にいつもは基礎体温があがらない時期なのにもかかわらず、基礎体温が高くなってしまっている場合には特に異常がおきている場合ではないので安心してください。
基礎体温が高くなるのはルトラールの服用中のみであり、服用をやめると少しずつ基礎体温は下がっていきます。
ルトラールをやめても体温が下がらない場合
ルトラールの服用中は基礎体温が高い状態が続きます。ルトラールの服用をやめると次第に基礎体温は下がっていきますが、なかにはルトラールの服用をやめても基礎体温が高い状態が続く場合もあります。
2週間以上高温期が続くと妊娠している可能性が高いといわれています。ただし、ルトラールを服用し続けている方の場合には、必ずしも妊娠しているとは限りません。
ルトラールを服用していたことで、生理周期の調整がおこなわれ、生理が遅れている可能性もあるのです。そのため、妊娠検査薬を使用する時期に悩んでしまうかもしれません。
もし不妊治療をしている場合には、かかりつけの産婦人科で高温期がつづいている期間を伝えていつごろ妊娠検査薬を使用して良いのか確認しましょう。
ルトラールの効果がみられない場合
ルトラールを服用すると必ずしも基礎体温があがるとは限りません。なかにはルトラールを服用しても基礎体温があがらず、効果がみられないという方もいらっしゃいます。
この場合には、もともと黄体ホルモンの量が少ない、卵巣の機能が低下してしまっている可能性があります。
何周期か飲み続けることで基礎体温があがることもありますが、飲む量を増やしたり薬を変更する必要がある方もいます。
ルトラールには少なくとも副作用がありますので、無駄に飲み続けてしまうと逆に身体に異変がおきる可能性があります。
ルトラールを飲み始めてもなかなか基礎体温があがらない場合には、はやめにかかりつけの産婦人科で相談してください。
ルトラールの副作用
ルトラールには副作用があります。副作用の症状は軽い方もいれば、重症に感じてしまう方もいらっしゃいます。
主な症状としては、吐き気や下痢、腹痛など消化器官に異常をきたす場合があります。また、めまいや頭痛などの神経系や、不正出血や下腹部痛などの子宮にも影響がある場合があります。
副作用の症状はさまざまあり、人によっても強度が違い、また感じる症状も異なります。そのため、少しでも異変を感じた場合には症状が悪化しないようにはやめに産婦人科で相談しましょう。
まとめ
ルトラールを飲むと体温があがる?
ルトラールとは?
ルトラールと基礎体温
ルトラールをやめても体温が下がらない場合
ルトラールの効果がみられない場合
ルトラールの副作用