不妊治療の一環として ルトラール という薬を使用することがあります。この薬は黄体ホルモンと同じような作用があるため、ルトラールを服用している間には 生理 がこないといわれています。
しかし、なかには薬を服用中でも、生理が来てしまう場合もありますが、どのような原因があるのでしょうか。
ルトラールを服用中には生理がこない？
ルトラールとは？
ルトラールとは、女性ホルモンのひとつである黄体ホルモンと同じような作用をもっている薬です。黄体ホルモンは、生理の前から生理が終わるころまでに分泌量が増え、妊娠をしやすい身体をつくり、さらに妊娠が成立すると妊娠を継続させるはたらきがあります。
女性のなかには、黄体ホルモンがうまく分泌することができず、妊娠しずらい体質の方もいらっしゃいます。
そのような場合に不妊治療の一環として、ルトラールを使用することがあります。ルトラールは経口薬のひとつで、１日数回服用することで効果がみられます。
ルトラールの効果は？
ルトラールは服用することで黄体ホルモンの分泌量を向上することができ、基礎体温が低温期から高温期へと移行しやすくなります。その効果で妊娠しやすい身体をつくります。
また不妊治療のほかにも、不正出血がみられる方や黄体機能不全症、卵巣機能不全、生理不順、月経異常などの不調がおる方にもルトラールを使用することで症状の改善が期待できます。
ルトラールの使用中は生理がこない？
ルトラールを使用している際には、体内に黄体ホルモンが多い状態になるので生理前や生理中の状態になります。そのため、基礎体温が高い状態が続きます。さらには生理が来なくなるのです。
ルトラールの服用をやめると数日後から生理がくるようになるのですが、なかには服用をやめてからも生理がこない場合があります。
ルトラールは黄体ホルモンが体内でうまく生産できない場合に黄体ホルモンを人工的に増やすことが目的に使用されますが、生理が順調にきている方などが不妊治療の目的で使用すると生理周期が長くなってしまう場合があります。
そのため、生理がなかなかみられないときには生理がこないのではなく、生理が遅れているということになります。
しばらく待っても生理がこない場合は？
ルトラールの服用をやめた場合、数日すると生理がくるといわれていますが、１週間以上待っても生理がこない場合には、妊娠している可能性が高いといわれています。
妊娠すると黄体ホルモンを分泌し、妊娠を継続させるために基礎体温を高い状態に保ちます。
もともと黄体ホルモンが少ない方でも、妊娠するまではルトラールでのサポートが必要なことは多いですが、妊娠すると身体が自然と黄体ホルモンの分泌を増やすためルトラールの服用がなくても黄体ホルモンをたくさん分泌できるようになるといわれています。
ルトラールの服用中にも生理がくる？
ルトラールの服用中には生理がこない場合が多いといわれています。
しかし、なかにはルトラールを服用中でも生理がきてしまう場合があります。これは薬の効果が弱い場合や、薬に身体が慣れてしまっている可能性があります。体質によっては、ルトラールが効きにくい方もいらっしゃいます。
さらに、長期間ルトラールを服用していると、薬に慣れてしまい、効果がなかなかみられないこともあります。その場合には、病院で相談することをおすすめします。処方する薬を変えることや治療方法を根本的に変えるということもあります。
ルトラールの服用中に生理がきた場合には身体に異常がおきている場合などではないので、病気などの心配はないといわれています。
ただし、はやいうちに対応をするためにも、生理がみられた場合にはすぐに病院で相談しましょう。
まとめ
ルトラールを服用中には生理がこない？
ルトラールとは？
ルトラールの使用中は生理がこない？
しばらく待っても生理がこない場合は？
ルトラールの服用中にも生理がくる？