生理周期の乱れや排卵障害でなかなか妊娠できない。そんな女性の強い味方と言えるのがプレマリンです。プレマリンの服用によって妊娠に至ったという報告はたくさんあります。しかし誰でも服用できるわけではありません。
プレマリン の効果と注意点についてみてみましょう。
プレマリンで妊娠できる身体に！
プレマリンの作用
プレマリンとは結合性エストロゲン製薬の一つでホルモン剤のことです。女性の身体は女性ホルモンの働きによって生理や妊娠を起こしています。特にエストロゲンと呼ばれる卵胞ホルモンとプロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンは生理や妊娠に大きく関わっています。
プレマリンはこのエストロゲンを補ってくれる働きをします。エストロゲンは毎月卵胞が育つことで分泌されるホルモンです。卵胞の成長を促す、子宮内膜を厚くする、頸管粘液の分泌を促す、自律神経を整える、基礎体温を下げるといった働きをします。
このエストロゲンが不足することによって生理周期の乱れや排卵障害となる卵巣機能不全を引き起こすことが考えられます。卵巣機能不全はストレスや過度なダイエットにより自律神経が乱れることも関係しています。
卵巣機能不全によって排卵障害や無月経が長く続くと不妊の原因となってしまいます。プレマリンによってエストロゲンが分泌され、卵巣から黄体ホルモンが分泌されます。
それによって排卵が起こるため排卵障害で悩まされている人はプレマリンの服用によって排卵が起こる確率が高くなります。それに伴い妊娠の可能性も高くなります。
副作用
プレマリンの副作用には乳房の痛み、腹痛、吐き気、めまい、むくみ、体重増加があります。不妊治療は妊娠に至るまで長い時間がかかることもあり不安やストレスを抱え込みやすいです。その不安やストレスからこれらの副作用を強く感じてしまうことがあります。
プレマリンの副作用で最も注意しなければならないのが血栓症になる可能性があるということです。血栓症とは血液が固まり血管が詰まってしまうことです。血液が固まりやすくなることで子宮内膜の血行が悪くなり一部が剥がれて出血することもあります。
プレマリンを服用できない人
プレマリンはエストロゲンの分泌を促進する作用があります。乳がんや子宮がんを患っていると症状を悪化させてしまう恐れがあるため服用できません。原因がわからない出血がある時は婦人科を受診し子宮がんでないことを確認しましょう。
またプレマリンの服用は短期間に止めましょう。長期間服用すると血栓症や肝腫瘍のリスクが高くなるとも言われています。もともと肝機能障害のある人は重症度によりますがプレマリンを服用できないこともあります。
またプレマリンを服用してアレルギーや蕁麻疹が出た人も避けたほうが良いでしょう。必ず担当医に既往歴や体の状態を伝えましょう。
医師の指示に従い服用しましょう
現代はインターネットの普及で海外製品も簡単に購入することができてしまいます。不妊治療は開始したからといってすぐに効果があらわれるわけではありません。妊娠出産に至るまでに何年もかかる人もいます。そうすると治療にかかる金額も高額になりがちです。
海外製品は安く売っているところもありますから、安易な気持ちで購入を決定してしまうこともあるかもしれません。通院する必要もないため仕事を休まなくてもいいですし安く購入できるなら確かに魅力的でしょう。
しかし通院しないと自分の卵胞の状態や排卵の状態がわかりません。また飲み忘れてしまって自己判断で２回分を飲んでしまう、副作用がひどくあらわれ服用を自己判断で止めてしまうなど医師の指示がないと服用を誤ってしまうことも考えられます。
体調の変化や不安なことがある場合は婦人科を受診して医師に相談しましょう。
まとめ
プレマリンで妊娠できる身体に！
プレマリンの作用
副作用
プレマリンを服用できない人
医師の指示に従い服用しましょう