妊娠をすると多くの方が経験する“つわり”ですが、なかには症状が悪化してしまい、 入院 が必要になる妊娠 悪阻 という状態になる方もいらっしゃいます。
入院が必要になると仕事や家のことなどもあるため、いつまで入院が必要なのか気になるかと思いますが、これは症状によっても異なるのです。
妊娠悪阻での入院期間はどのくらい?
妊娠悪阻とは?
妊婦の多くの方が経験する吐き気や嘔吐、腹痛、頭痛などのつわり症状が重症化してしまった状態を“妊娠悪阻”とよんでいます。
妊娠悪阻の状態になってしまうと、食事をとることもままならず、水分の摂取もできなくなってしまうことがあります。
さらに、体重の減少が顕著にみられるようになるのです。食事も水分も摂取が難しくなると、妊娠継続だけでなくお母さんの身体に大きな影響がでてしまうため、病院での健康管理を徹底的におこなう必要があります。
ほとんどの妊婦さんにつわりの症状はみられますが、入院をするような重度のつわりを経験する方は全体の1%ほどといわれており、数字をみる限りではごくわずかな人数なのです。
とはいえ、この数字はあくまでも目安であり、ご自身が妊娠悪阻の状態に陥っているかどうかの判断が難しい場合もあります。
ひとことで“悪阻”といっても重症度は一度から三度まであり、三度までなってしまうと脳に障害を残す可能性もあるため、はやいうちの治療開始が求められます。
また、重度妊娠悪阻を引き起こしてしまうと、お母さんの身体だけでなく、妊娠自体を継続できなくなってしまうこともあります。
入院中の生活
妊娠悪阻と診断されると、入院をして治療をおこなうことが必要となります。症状の重症度にもよりますが、主には身体を安静にし、点滴によって水分と栄養分の補給がおこなわれます。
ほかにも症状の緩和に期待のできるビタミン剤の投与や薬の投与がおこなわれます。つわりは病気ではないといわれており、つわりの症状を根本的に治療することは難しいです。
そのため、入院中には特になにか治療をするというよりも安静な生活をおくり、栄養補給や水分補給を点滴でおこなうということが中心になるようです。
入院期間はどれくらい?
仕事をしている方や経産婦の場合で上の子がいる場合などには特にいつまで入院生活が続くのかと思う方もいらっしゃるかと思いますが、妊娠悪阻で入院した場合、はっきりと期間は決まっていません。
症状が改善され、ケトン体などさまざまな基準値をクリアしなければ退院することはできず、もし退院したとしても再び症状が悪化すると入院を余儀なくされます。
一般的なつわりの期間は妊娠4週から妊娠16週といわれていますが、期間には個人差があり妊娠後期までつわりが続いたというような方もいらっしゃるため、一概にこの期間という定義はありません。
つわりに個人差があるように入院期間にも個人差があります。数日で退院した方もいれば、数ヶ月の間入院したという方もいるため、少しでも症状が軽く済むように日ごろから気になることがあれば病院に相談することがおすすめです。
妊娠悪阻は病気
つわり自体は病気ではなく、異常な健康状態といわれていますが、つわりが悪化してしまった妊娠悪阻はれっきとした病気と判断されます。
つわりの重症度は周囲の人にはわからず、自分自身でしか判断ができません。そのため、周囲の方がなかなかつわりの辛さを理解してくれない場合でも、しっかり自分で症状を判断し病院へ治療を受けにいってください。
つわりは精神的なものといわれることもありますが、お腹のなかの赤ちゃんと自分自身を守ることができるのはお母さんしかいません。
日ごろから無理をせず、家事や育児なども体調が悪い場合には家族の方に協力をしてもらうことをおすすめします。
まとめ
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入院中の生活
入院期間はどれくらい?
妊娠悪阻は病気