「おしるしから陣痛までの平均はどのくらい?(前編)」では、おしるとは何か、何に注意すべきかお伝えいたしました。後編では、 おしるしから陣痛まで の流れと出産に要する 平均 時間をお伝えいたします。
おしるしから陣痛までの平均はどのくらい?(後編)
破水
お腹の中の赤ちゃんを包む薄い膜の卵膜が破裂し、羊水が膣から流れ出てしまうことです。卵膜が破れるときの自覚症状は全くありません。膣から水のような液体が流れ出て、ここで初めて自覚します。
ちょろちょろと少量の液体が出ることもあれば、バチャっと大量の液体が流れ出ることもあります。そのため、流れ出る液体の量によっては、気が付かない場合もあります。
破水した場合の対処
清潔なナプキンを当て、すぐに通っている病院や産婦人科に連絡をします。忘れず、破水した時間を覚えておくか、メモなどをとると良いです。また、破水した後は入浴やシャワーはしないでください。
注意点
下着が湿っぽいときや、バッチャっと大量の水のような液体が流れるとき、おりものが水っぽく感じるとき、ちょろちょろと温かい液体が流れるとき、破水かどうかわからないときには、病産院に電話をしましょう。
初産婦さんは、おしるしと破水の違いがよくわからないと思いますが、ここでしっかりと2つの違いを把握しておくことで、的確な対処ができます。
陣痛
妊娠・分娩・産褥期に、不随意に反復する子宮収縮のことです。通常は、分娩時には痛みを伴います。陣痛には、妊娠陣痛・前(駆)陣痛・分娩陣痛・後陣痛の4つの種類があります。
分娩進行の原動力となる陣痛は、分娩陣痛です。陣痛が10分おきに規則正しくおこるか、または1時間おきに6回の陣痛がおこるときをもって分娩の開始とします。陣痛の間隔は時計を見て計測します。
注意点
お腹が固く張ったまま柔らかくならないとき、胎動が感じられないとき、差し込むような激痛が続くときはすぐに病産院に電話をしましょう。
出産の流れ
分娩第一期は、初産で10~12時間程度かかります。分娩第二期は、初産で2~3時間程度かかります。そして、分娩第三期は15~30分程度かかります。
分娩第一期(準備期)
不規則に始まり、規則的になります。ときには、止まってしまうこともあります。収縮の間隔は5~10分で、子宮口は0~3cmです。また、破水していなければシャワーや入浴も可能です。陣痛の合間はリラックスしましょう。
分娩第一期(進行期)
だんだん陣痛が強くなり、間隔が狭まってきます。一定の時間ごとに分娩監視装置をつけ、子宮収縮と赤ちゃんの心音をチェックします。収縮の間隔は3~5分で、子宮口は4~7cmです。院内を歩いたりして、体を動かすこともあります。なるべく楽な姿勢で痛みを逃しましょう。
分娩第一期(極期)
収縮がさらに続き、強さが増します。内診を行い、子宮口の堅さや、開き具合、赤ちゃんの下がり具合をみます。収縮の間隔は2~3分で、子宮口は8~10cmです。ここではまだいきみたい気持ちをこらえましょう。
分娩第二期(娩出期)
子宮口全開大です。軽い収縮があり、陣痛の波に合わせていきみます。収縮の間隔は1~2分で、子宮口は10cm以上です。赤ちゃんの頭が出たら短い呼吸にします。
分娩第三期(後産期)
赤ちゃんが誕生した後に軽い陣痛がおこり、胎盤が剥がれ出てきます。全身の力を抜いてリラックスしましょう。赤ちゃんに問題がなければ早期母子接触といい、そのまま赤ちゃんを抱かしてもらいます。
まとめ
おしるしから陣痛までの平均はどのくらい?(後編)
破水
陣痛
出産の流れ