おしるしとは血性のおりもので、おしるしがあると3日以内には陣痛が起きるといわれています。しかし、おしるしだけが続いたり痛みを伴ったりしたときには異常が起きている可能性もあるのです。
今回は おしるし が 続く ときに気をつけたいことついてお話しします。
おしるしが続くときに注意すべきこと
胎盤早期剥離
おしるしが続き、強烈な痛みやお腹の張りを感じた時には、胎盤早期剥離の可能性もあり、早急に胎児と胎盤を取り出す必要があります。胎盤早期剥離とは、正常な位置についていた胎盤でも妊娠中や分娩の初期にはがれてしまうことで、胎児に栄養や酸素がいかなくなる危険な病気です。
胎盤早期剥離の原因は、妊娠高血圧症候群であるともいわれていますがはっきりとわからないこともあります。剥離が起きると子宮内で出血をするため、母体はショックを起こし胎児も危険な状態になる恐ろしい病気です。
おしるしの量がとても多かったり、お腹に痛みがあったりしたときには迷わず救急で受診しましょう。
微弱陣痛
おしるしがあると2日以内に陣痛が起こる人が多いといわれています。おしるしがあると数時間後には陣痛が起こり、陣痛の周期はだんだんと短くなって痛みの強さが増してくることが一般的です。
しかし、おしるしだけはあるけれど陣痛が強くはならず、周期も長いままであることを微弱陣痛といいます。微弱陣痛は陣痛が始まってから起きることもあるし、最初から微弱であることもあります。いずれにしても分娩までとても時間がかかる遷延分娩になりやすくなるのです。
おしるしだけはあるけれど、本格的な陣痛がなかなかこないときには、点滴などで陣痛を促進させる子宮収縮薬を投与する処置をおこなうこともあります。子宮収縮薬は使う量が多すぎると過強陣痛を引き起こすため、慎重に使用する必要があるでしょう。
前期破水
胎児を包んでいる卵膜が出産開始前に破れてしまい、中に入っていた羊水が外に出てきてしまうことを前期破水といいます。
通常であれば、破水は陣痛が始まって子宮口が胎児の頭と同じくらい開いたときに起こることですが、あまりにも早く破水してしまうとそこから子宮の中に細菌が入り込み、感染を起こすことがあるのです。破水した場合には、感染を起こす前に出産するようにします。
おしるしが続きていて、急に生ぬるい水が出てきたら破水した可能性を考え、病院に連絡し指示を受けるようにしましょう。破水したあとは、感染を防ぐため入浴は避けます。
おしるしが続く間にすべきこと
おしるしは、正期産といわれる37週以降に起こることを指すので、それ以前の出血はおしるしと思わずに、診断を受けるようにしましょう。37週以降に入っておしるしがきたら、おしるしが続いている間に入院の準備に取り掛かるといいでしょう。
おしるしは、数時間で止まる人もいれば数日間続く人もいます。おしるしが続いている間は、清潔な生理用ナプキンをあてて、量や色に注意するようにしましょう。
おしるしが続いている間に、陣痛が始まることもあります。お腹が張って、腰に響くような痛みが一定の間をおきながら繰り返しやってきます。おしるしの量や色は、陣痛が強くなればなるほど多くなることが多いでしょう。
陣痛が10分おきになり、痛みの間隔が規則的になったら病院に向かうタイミングです。おしるしが始まったら、おしるしの量や陣痛の変化をメモしておくと、病院に到着してからの説明が楽になります。
陣痛の間隔が10分間隔になり、おしるしの量が増えてきてもすぐに生まれるわけではなく、初産であれば15時間程度で経産婦であれば7時間程度かかるでしょう。慌てずに入院の準備をして出産に備えましょう。
まとめ
おしるしが続くときに注意すべきこと
胎盤早期剥離
微弱陣痛
前期破水
おしるしが続く間にすべきこと