悪露は産後に子宮内に残っている胎盤や血液、分泌物などのことをいいますが、血液が混ざっているため、臭いが生臭く気になります。とはいえ、 悪露 は1ヶ月ほどで消失するため、 臭い が気になる期間も決まっています。
しかし、あまりにも長くきつい臭いが続くと身体になにか異常がおきているのです。
悪露の臭いが気になる…この臭いはいつまで続く?
悪露とは?
悪露は出産後に子宮内に残っている胎盤や卵膜、血液などの分泌物のことをいいます。血液も混ざっているため、見た目も赤く、血のような生臭い臭いがすることがあり生理の際とにています。
悪露は子宮内に残ったものを体外に排出するだけでなく、産後の身体の回復と大きく関係していることがわかります。
産後は胎盤や子宮内膜が剥がれ落ちてしまった部分からの出血を止めるためだけでなく、妊娠前の身体に戻すために子宮を収縮していくのですが、この現象を子宮復古といいます。
止血が完全に終了するまで血液や体液の分泌が続くためこの間は悪露が続くといわれています。
悪露が続く期間
悪露は基本的には1ヶ月ほどで消失するといわれていますが、悪露の状態の変化などによって身体の状態の変化がわかるといわれています。
悪露は産後1週間ほどは血液が多く含まれているため、経血の色に近い状態です。
そして産後2週間が経過すると止血が完了するため、血液の色から黄色、白色など徐々にオリモノの色に近づいてくるのです。
そして1ヶ月が経つ頃にはほとんどの方で悪露は消失していきます。しかし、2週間以上が経過しても悪露の色が血液のような色の場合には注意が必要です。
この場合には子宮復古不全がおきている可能性があります。
子宮が元の状態に戻っていないだけでなく、子宮のどこからか不正出血がおきている可能性が高いのではやいうちに病院へいくことをおすすめします。
さらに1ヶ月以上血液の混じっている悪露が続く場合には細菌感染がおきていることもあるため、この場合にも病院へいくことをおすすめします。
悪露の臭いはいつまで?
出産後、悪露は生臭い臭いがするため、いつまでこの臭いが続くのか気になると思いますが、臭いはいつまで続くのか、また色や量などの状態を紹介します。
まず、産後2日から3日頃までは子宮内に残っている血液や分泌物も多く、子宮口が開いている状態のため、出血量も多い状態です。臭いに関しても血液の量が多いため生臭さが強く感じられます。
産後より1週間が過ぎると出血量も少なくなり子宮口も閉じてくるため、分泌物の色が茶褐色のような色に変化していきます。
臭いに関してはまだ出血が続いているため生臭い臭いは続いています。気になる臭いが弱くなるのは産後2週間から3週間以降といわれています。
この時期になると出血もほとんど止まり、悪露の分泌量もほとんどなくなっています。
さらに時間が経過し、産後5週以降になると悪露もほとんどなくなり、臭いや出血が気にならなくなります。
しかし、なかには子宮復古不全や子宮内で不正出血がおきている場合には出血があり、臭いも気になる場合があります。この場合にはすぐに病院へいくことをおすすめします。
悪露の対処法は?
産後悪露がしばらく続きますが、悪露が続く間にはこまめにケアをして清潔に保つことが必要になります。
まず、産後は産褥パッドと呼ばれるものを使用します。産後すぐの悪露は量も多いため、ナプキンでは対応することが難しく、ナプキンよりも大きく吸収量の多い産褥パッドがおすすめです。
産後2日から3日ほどは産褥パッドを利用することが多いです。悪露の分泌量が減ってきたらナプキンでも対応ができるため、量をみながら産褥パッドからナプキンへ移行していきましょう。
また、悪露が多い場合には感染症などにも注意が必要になるので、こまめに産褥パッドを取り換え、トイレにいった際にはトイレットペーパーよりも洗浄綿で拭くことをおすすめします。
産後は会陰切開の傷がある場合もあるため、とにかく清潔に保つことをこころがけましょう。
まとめ
悪露の臭いが気になる…この臭いはいつまで続く?
悪露とは?
悪露が続く期間
悪露の臭いはいつまで?
悪露の対処法は?