ヒトの身体は何か異常を感じると痛みを発する、目に見える形でサインをだすなど、なんらかの形で異常を知らせてくれます。オリモノに血が混じることもそのサインのなかのひとつです。
では、 オリモノ に 血が混じる ことは身体にどのようなことがおきているのでしょうか。
オリモノに血が混じる!原因はなに?
なぜオリモノに血が混じるのか
オリモノは身体が正常な場合には、透明や乳白色、または少し黄色がかった色になっています。
この正常な状態のオリモノに茶褐色や赤、または薄いピンクのような色の血液が混ざっていると身体からなんらかの事情を伝えようとしている証拠なのです。
では、この血液が混ざる原因とはなにが考えられるのでしょうか。
不正出血の可能性
血が混じったオリモノの原因のひとつとして考えられているのが、不正出血です。不正出血とは、生理がおきる時期ではないのに下腹部から出血がおきることをいいます。
不正出血はホルモンバランスの乱れや、なんらかの原因によって子宮内膜に傷がついてしまった場合、またはなにか病気が原因となっておきるといわれています。
この病気のひとつとして子宮頚がんがあげられています。子宮頸がんは早期に発見ができれば治癒が見込めますが、発見が遅れてしまうと治癒が難しいものとなってしまうので、出血がみられた場合には早めに病院へいくことをお勧めします。
そのほかの病気として考えられるのは、感染症です。感染症の場合には不正出血以外に下腹部の痛みが感じられるので、そのほかの症状と見分けがつけやすいともいわれています。
ですが、確実な診断は病院でなければできないので、不正出血がみられる場合には早めに病院へいくことをおすすめします。
生理の延長上で血が混じる場合
生理の延長でオリモノに血が混じる場合もあります。残っていた経血が生理終了後にオリモノに混じってでてくることがあるのです。
この場合には特に身体に異常はみられない場合が多いのですが、長い期間オリモノに血液が混じる場合や体調不良が合わせておきている場合には婦人科で診察を受けてみることをおすすめします。
排卵期の出血
排卵期出血とは、生理と生理のちょうど真ん中あたりに見られる出血であり、この時期は生理周期では排卵期にあたります。この時期には排卵痛と呼ばれる腹痛も一緒に感じる場合もあります。
この出血や腹痛から2週間後くらいに生理があれば排卵期が原因となる出血のため特に心配はいらないといわれています。
着床出血やおしるしである場合も
生理周期が28日の方の場合、前回の生理より24日から26日あたりにオリモノに血液が混ざっている場合には着床出血の可能性があります。
着床出血とは、赤ちゃんのもとが子宮内膜に着床する際に傷をつけてしまい出血がおきる現象です。
妊娠をした合図であるため、特に身体になにか悪い点がある可能性は少ないといわれています。
妊婦さんの場合には、おしるしの可能性があります。おしるしとは、子宮口が開いている合図であるため近いうちに陣痛がおきる可能性があることのサインのひとつです。
出血がある場合には自分自身で判断しないこと
オリモノに血液が混じった場合のさまざまな可能性を述べてきましたが、身体にとって良いものと悪いものでも症状が似ているものもいくつかあります。
そのため、症状がみられた場合に放っておいてよいものなのか、悪いものかを見わけることが難しいこともあります。
きっと自分は大丈夫だろう。と思って放っておいてしまうと、早期発見ができれば完治の見込みがある場合でも、のちに重大な病気につながってしまうといったこともありますので、早いうちに病院での検査をしてもらうことをおすすめします。
まとめ
オリモノに血が混じる!原因はなに?
なぜオリモノに血が混じるのか
生理の延長上で血が混じる場合
排卵期の出血
着床出血やおしるしである場合も
出血がある場合には自分自身で判断しないこと