現在では8人に1人の妊婦さんがなってしまうと言う妊娠糖尿病。妊娠糖尿病は太っている人がなりやすいとか、贅沢病だとか言う人がいますがそんなことはありません。妊娠糖尿病は体型とは全く関係ありません。
今回は糖尿病と妊娠糖尿病は違うと言うことをよく知って、正しい 妊娠 糖尿病 の 食事 方法を身につけるために詳しく説明をします。
糖尿病と妊娠糖尿病は違う!正しい妊娠糖尿病の食事方法
糖尿病と妊娠糖尿病の違いって?
妊娠前から血糖の状態が高い場合は糖尿病合併妊娠と言って、糖尿病を患っていての妊娠となります。糖尿病は完治と言う言葉はありません。基本的に一生治療が必要な病気です。
しかし、妊娠してからの妊娠糖尿病はいわゆる糖尿病予備群で、しっかりとした食事療法をしたり、生活面に気をつけたりしていると出産後に治る場合が多いのが特徴です。ただし出産したら誰でも治ると言うわけではありませんので自分で妊娠している内に食事に気をつける必要があります。
食事が大事な理由とは
妊娠糖尿病にかかると基本は食事療法で出産まで食事をコントロールします。妊娠糖尿病の食事療法には妊娠中の正しい体重増加と赤ちゃんが健康に発育していけるようにする意味があります。
血糖コントロールが悪い状態のまま進むと妊娠高血圧症候群や早産、流産などのリスクが高まるとともに赤ちゃんにも巨大児や先天奇形などの影響を与えてしまう場合があります。
母体も赤ちゃんにも影響がないようにするのが食事療法です。食事療法だけで足りない場合は人によってインスリンの治療も行っていきます。
食事療法の注意点!
食事療法には注意しなければいけないことが幾つかあるので紹介します。
1つ目は食事量です。1日に必要なカロリーは個人の体重によって違います。一般的には妊娠前よりも妊娠している時の方が胎児が成長するために必要なのでカロリーを余分に摂取しなければいけません。
しかし妊娠前のBMIが25を超えている肥満の妊婦さんでまして妊娠糖尿病の人はカロリーをプラスして摂取する必要がない場合が多いです。
医師によく確認をしましょう。また、ダイエットではないので食べないで体重を減らすということがないように気をつけましょう。
2つ目は食事内容です。母体と胎児の健康に必要な物は炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、食物繊維、ミネラルです。どれか1つでもかけてはいけません。妊娠糖尿病の人はよく糖質制限だと言って糖質を全く摂取しない人もいますが、かえって危険です。
甘い食べ物を控えてご飯やパンは極端に減らすことはやめましょう。
空腹時は危険!食べるタイミングに気をつけて
妊娠糖尿病の人が空腹にたくさん食事をとろうとすると血糖値が急激に上がります。また、空腹の時は母体の血糖が胎児の方に優先して流れるため母親がエネルギー不足に陥りやすいです。
母親がエネルギー不足になると脂肪がエネルギーの代わりに分解されます。この時にケトン体もできてしまい、このケトン体が血液中に増加すると糖尿病性ケトアシドーシスと言う合併症を引き起こす可能性があります。
ケトアシドーシスが悪化すると呼吸困難や昏睡状態に陥り非常に危険です。食事は強い空腹の時間がないように6回程度にわけて少しの量を食べるようにしましょう。
糖尿病になりやすい食べ物と予防になる食べ物は?
糖尿病になりやすい食べ物は豚肉、牛肉、ラム肉、サラミ、ベーコンなどです。赤身の肉などの動物性タンパク質を多く摂取すると妊娠糖尿病のリスクが上がるので食べるなら少量ずつにしましょう。
また糖分の摂取も注意が必要です。クッキーやチョコレート類のお菓子はなるべく控えましょう。
反対に妊娠糖尿病のリスクを下げてくれる食材もあります。豆類、ほうれん草、小松菜は食事に積極的に摂り入れるとリスクが下がります。
鉄分の摂取も妊娠糖尿病の予防には良いですが、レバーよりほうれん草や小松菜を食べましょう。バランスの良い和食をイメージして食事を作ると効果的です。
妊娠糖尿病と診断されたら一生懸命食事療法を行ってください。食事療法と運動も行うと妊娠糖尿病の症状が軽くなっていきます。母子ともに健康で無事に出産するために食事療法を頑張りましょう。
まとめ
糖尿病と妊娠糖尿病は違う!正しい妊娠糖尿病の食事方法
糖尿病と妊娠糖尿病の違いって?
食事が大事な理由とは
食事療法の注意点!
空腹時は危険!食べるタイミングに気をつけて
糖尿病になりやすい食べ物と予防になる食べ物は?