妊娠初期に寒気を感じる妊婦は多いです。寒気にもいろいろとあり、ちょっと寒いなと感じる寒気から、鳥肌が立つほどの寒気の場合もあり、人それぞれです。風邪を引いたと思う妊婦も多いようです。
では、なぜ 妊娠初期 に 寒気 を感じるのでしょうか。原因を詳しくみていきましょう。
妊娠初期の寒気の原因とは?対処法も合わせて紹介します
妊娠初期の寒気は危険?
妊娠初期とは妊娠2ヶ月から4ヶ月までの3ヶ月間をいいます。ちょうど妊婦がつわりで苦しむ時期でもあり、寒気の症状も加わって、忍耐が必要な時期といえます。
一説では、妊娠初期の寒気は流産の兆候といわれてきましたが、医学的には根拠はありません。でも、寒気が続くと赤ちゃんに良くない影響がでる場合もあるので注意が必要です。
妊娠初期の寒気の症状とは?
妊娠初期の寒気の症状としては、ゾクゾクした寒気や、めまいや頭痛も加わった寒気、手や足の先など末端の冷えを伴う寒気などがあるといわれています。
妊娠初期の寒気の原因とは?
高温期のため
妊娠初期の妊婦は体温が高く、36.5度から37度の高温期の状態がつづきます。妊娠すると黄体ホルモンの分泌が増えます。黄体ホルモンには体温を上げる働きがあり、妊婦の体温が通常より、0.5度ほど上がります。
温度が上がると、外気温や、いつも感じてる温度との差が大きくなるため、体感温度が寒いと感じて寒気を引き起こします。
血行不良のため
女性には血行不良の人が多いです。血行不良になると全身に血液が巡るのを妨げる原因になるので、寒気につながります。
つわりのため
つわりの症状は、吐き気や食べづわりなどを想像しますが、妊婦によってさまざまです。つわりの症状の1つとして寒気が起こることが考えられます。
貧血のため
妊娠すると血液の量は最大で1.5倍にまで増えます。ところが血液の成分は同じくらい増加するわけではないので、薄まった状態の血液になり、貧血になりやすくなります。
また、赤ちゃんに必要な酸素や栄養を送るために、妊婦は沢山の鉄分が必要となります。鉄分が不足してしまうと、寒気を感じやすくなります。貧血は胎児の成長に影響を及ぼしますので、貧血からくる寒気の場合は、注意が必要です。
高温期は、一般的に妊娠12週から15週頃までといわれていて、それ以降は落ち着いてくるので、それほど心配はいりません。またつわりが原因の寒気も、つわりが落ち着くまでの辛抱です。
しかし、血行不良と貧血による寒気には注意が必要で、赤ちゃんが逆子になったり、低体重になったりという影響が及ぶ可能性もあります。そこで、対処法をみていきましょう。
妊娠初期の寒気の対処法
鉄分を摂る
食事はなるべく鉄分の多いものを選んで食べるようにしましょう。鉄分が多い食材は、レバー、ホウレンソ草、あさり、しじみ、干しふどう、卵黄などです。摂取する際は、ビタミンCやタンパク質と一緒に摂ると吸収率を高めることができます。
逆に食物繊維は鉄分の吸収を妨げますので、摂りすぎには注意しましょう。つわりでなかなか食事で摂ることが難しい場合は、葉酸サプリメントには、必要な鉄分が含まれていますので、サプリメントを摂るのもおすすめです。
血行を促進する
血行をよくすることで、身体を温めて寒気をとるようにしましょう。
ゆっくりと湯船に入る、寒いときは靴下を履く、腹巻や腹帯を巻いてお腹周りを温める、足湯などで足の末端部分を温める、散歩など軽い運動をする、などをすることで血行が促進され、体調が改善されることがあります。
こんな時は病院へ
寒気以外の症状で高熱が出た場合は、風邪やインフルエンザなどにかかっている場合もあります。そんなときは、すぐに病院を受診するようにしましょう。妊娠すると市販薬を飲むことができなくなるので、まずは病院に行くことが大事です。
妊娠初期の寒気の原因と対処法をご紹介しました。原因を探って、その原因に合った対処法をとることが大事です。寒気以外にも、高熱やお腹の痛みなどを伴う場合には、赤ちゃんへの影響も心配されますので、早めに病院を受診するようにしましょう。
まとめ
妊娠初期の寒気の原因とは?対処法も合わせて紹介します
妊娠初期の寒気は危険?
妊娠初期の寒気の症状とは?
妊娠初期の寒気の原因とは?
妊娠初期の寒気の対処法
こんな時は病院へ