女性の体はいつでも妊娠可能というわけでは実はありません。周期的に妊娠しやすい。 妊娠しやすい期間 と、そうではない期間が交互に訪れます。これを理解することで、効果的に妊活できることにつながりますので、是非とも理解しておきましょう。
女性の体の不思議~妊娠しやすい時期があります
女性の月経周期について
毎月、女性は月経が訪れますよね。これは、女性の体が周期的にホルモンの力によって変化していくことから来るものです。まず、この月経周期について解説します。月経周期は、大きく4つのステージ「卵胞期」、「排卵期」、「黄体期」、「月経期」からなり、これを交互に繰り返していきます。
この中で妊娠が可能だと言われるのは「排卵期」になります。ご自身が今、どのステージにあるのか、月経周期をメモしていく、あるいは計算していくことでその予想が可能になります。
卵胞期について
女性の卵胞細胞は生まれた時に既に作られていて、それが思春期に初経が始まると、毎月排卵という形で、卵巣から1個ずつ子宮へ卵管を通って排出されていきます。この黄体期は毎回の排卵の準備期間です。女性らしさの要因である女性ホルモンの働きが活発、かつ安定している時期です。
体調不良も少なく、活動的になれます。この時期に、妊娠できる体内環境が整備されると思ってください。期間としては1週間前後です。
排卵期について
黄体期に妊娠できる環境が整備されると、いよいよ卵巣から卵子が排卵され、子宮に届きます。この時期を排卵期といい、妊娠可能な期間です。期間は5日前後だと言われていますが、この時期すべて妊娠可能というわけではありません。
排卵期のある瞬間に排卵がなされて、そこから24時間が妊娠可能な期間だと言われています。つまり、この期間を算出したうえで、毎日妊活を行うことが妊娠のために重要なことになります。
なお、男性の精子は2日ほどは子宮内で生き続けると言われていますので、1日妊活のインターバルを置いても大丈夫です。ただし、より確実に妊娠を目指すのであれば、毎日妊活を行ったほうが望ましいです。
黄体期について
排卵後、女性ホルモンが分泌され、受精した場合、子宮に着床しやすいような環境が作られます。具体的には「子宮内膜」というものが厚くなり、赤ちゃんが成長しやすい環境が作られます。
わかりやすくいうと、畑に栄養が与えられている状態です。これが約2週間ほどになります。受精の有無にかかわらず、この期間が存在するため、受精していない場合は何もない子宮に栄養が与えられ続けることになります。
月経期にについて
黄体期に十分な栄養が子宮に与えられ、月経期と呼ばれる時期になります。これがいわゆる「生理の日」です。受精していた場合、着床に成功すればめでたく「妊娠」となります。
そうでない場合は、受精しなかった卵子と、栄養が与えられた子宮内膜が崩れて体外に血液とともに排出される=生理になります。この期間がいちばん女性ホルモンのバランスが悪く体調がすぐれない時期です。これは、みなさんご自身の経験としてわかっていらっしゃると思います。
排卵日の計算
女性は以上の4つの時期を交互に繰り返します。月経期の後は卵胞期に戻り、また同じサイクルを繰り返します、妊娠しやすい排卵期に妊活をするためには、ご自身の排卵日を予想することが大切です。
具体的な方法としては、前回の生理開始日と前々回の生理開始日から直近の月経周期を逆算して、そこから排卵予定日を割り出す方法があります、ネット上で簡単に、月経日を入力するだけで予想できる無料のサイトが存在していますので、それを使ってみてください。
確率は100%ではありません
ただし、逆に避妊具を使用しない避妊が難しいことからわかるように、排卵期以外ならば妊娠しないということでもないようです。女性の体は敏感で、排卵期が予想よりもずれて訪れるという可能性もあります。あくまで排卵期の予想は「妊娠しやすい時期」の目安と考えてください。
定期的に妊活を行うことで、その可能性を高くするとイメージしていただくと良いかと思います。
まとめ
女性の体の不思議~妊娠しやすい時期があります
女性の月経周期について
卵胞期について
排卵期について
黄体期について
月経期について
排卵日の計算
確率は100%ではありません