妊娠初期 には 出血 がみられる場合があります。これは着床出血といって妊娠の合図のひとつともいわれており、妊娠を望まれている方にとってはいち早く妊娠を確認できるサインのひとつです。
ただし、着床出血について知識がなければトラブルなのではないかと心配になってしまうものです。着床出血とはどのようなものなのか、 少量 なのか量が多いのかなど説明します。
妊娠初期に出血が!少量でも問題がある?
妊娠した合図!着床出血とは?
着床とは、赤ちゃんのもとが子宮内膜に絨毛と呼ばれる根をはり母体と結びついた状態をいいます。赤ちゃんのもとが着床したときに絨毛が子宮内膜を傷つけてしまうことがあり、このときに起きる出血を着床出血といいます。
この着床は妊娠初期の時期におこるため、妊娠初期の出血は着床出血である可能性が高いといわれています。着床出血は医学用語では月経様出血といわれています。
着床出血は全員におこる?
妊娠初期におこる着床出血はすべての妊婦さんに起きる症状というわけではないといわれています。
着床出血の統計としては、着床出血がある人は全体の約2%という結果が出ています。人数にすると50人に1人の割合です。
もし、着床出血が起きていたとしても、少ないため気がつかないといった場合もあります。
妊娠した時の目に見える合図としてわかりやすい着床出血ですが、数字としてみると着床出血が起きる確率は限りなく少ないといったことがわかります。
着床出血がおこる時期は?
多くの方が生理は28日周期といわれており、排卵日は前の生理から2週間後におきます。
その後、赤ちゃんのもとが着床するまでには約1週間かかります。この周期で考えると、着床出血は生理予定日の1週間前~生理予定日にみられます。
だいたい着床出血は1~3日で出血が止まることが多いといわれています。
生理前の時期になりいつもの生理と比べて出血が少ない、生理にしては出血期間が短いなどの変化がみられたら着床出血の可能性が高いといわれています。
しかし、この出血は人それぞれで異なり、生理予定日よりも後に着床出血が起きる場合や、1週間以上も出血が続いた方もいるという報告もあります。
日頃から生理不順の方は着床出血か不正出血かを見分けることが難しいとは思いますが、いつもの生理との変化があるかどうかチェックしてみることをおすすめします。
着床出血の量は?
着床出血の量は一般的には普段の生理と比べて少ないといった特徴があります。
ただし、症状には個人差があるため、出血の量が多い方もいらっしゃいます。しかし、着床出血である場合には出血の量が少量であっても、多い場合であっても特に問題はないといわれています。
しかし、あまりにも量が多い場合や出血が長く続く場合には身体になんらかの問題がある可能性があるため、病院へいくことをおすすめします。
着床出血を見極める身体の変化は?
着床出血の起きる時期や色、量は個人差があり見分けるには難しいといわれていますが、基礎体温をつけることで着床出血かどうかの判断をつけることが必要です。
赤ちゃんのもとが着床し妊娠が成立されると、体温は高い状態が続きます。着床出血がおきるといわれている時期(生理予定日の1週間前~生理予定日)にも基礎体温が高いままで出血が起きると着床出血である可能性が高いです。
妊娠が成立しなかった場合には基礎体温が徐々に下がっていきますが、まれに生理予定日の数日前になっても基礎体温が下がりきっていない場合もあるといわれています。
基礎体温が高い状態が2週間以上続いている場合は妊娠初期症状のひとつですので、妊娠検査薬が使える時期になってから検査することをおすすめします。
また、妊娠初期症状は風邪とよく似た症状もあるため、体温がいつもより高いかな?と思われても、妊娠の可能性が考えられる場合には風邪薬などは控えるようにしましょう。
まとめ
妊娠初期に出血が!少量でも問題がある?
妊娠した合図!着床出血とは?
着床出血は全員におこる?
着床出血の量は?
着床出血を見極める身体の変化は?