妊娠初期 にはさまざまな身体の変化がみられます。 下痢 や 吐き気 といった症状が多くみられますが、これらはホルモンバランスの変化が大きく関係しているといわれています。
特に下痢を引き起こしてしまうと流産につながってしまうのではないかと思われがりですが、特に大きな関係はありません。
妊娠初期の下痢や吐き気の原因は?
妊娠初期とはどのような時期?
妊娠初期は妊娠周期でいうと2ヶ月から4ヶ月の間のことをいいます。
妊娠周期は前回の生理の時期より計測するため、妊娠2ヶ月は今回の生理がおきる予定の時期をあらわしています。
この時期には特になんらかの症状を感じることが少ないといわれていますが、妊娠2ヶ月の頃でもなんらかの症状がみられている方もいます。
だいたいの妊婦さんが妊娠3ヶ月頃からつわりなどの症状を感じることがあるといわれています。
妊娠初期に下痢が続くことも
妊娠初期症状にはさまざまなものがあります。腹痛や吐き気、下痢などが続くこともあります。
これらの症状には身体のなかでのホルモンバランスの変化が関係しているといわれています。
女性の身体にはプロゲステロンとエストロゲンが含まれています。しかし、妊娠をするとこれらのバランスが大きく崩れてしまいます。
妊娠が成立すると、妊娠を継続させるためにプロゲステロンを多く分泌させることになります。このホルモンの作用によって、内臓の筋肉がゆるみやすくなります。すると、動きが鈍くなり、さらには消化機能が弱くなります。
また、妊娠初期にはつわりによって食べられるものが偏ってしまう方もいます。
これらが原因となってしまい、下痢の症状が続いてしまう方もいるのです。
下痢の原因は冷えやストレスも
妊娠初期に下痢が続いてしまう場合は、身体の冷えやストレスが原因となっている場合もあります。
ホルモンバランスの変化や、つわりの影響などによって、身体にはすこしずつストレスがたまってしまう場合もあります。
このストレスが原因となって下痢を引き起こしてしまう可能性もあります。
さらに、妊娠をすると運動量がこれまでよりも減り、血行が悪くなってしまうこともあります。すると、身体が冷えてしまい、下痢を引き起こしてしまうこともあります。
これらの下痢の対策として、水分をこまめに摂る、無理をしない程度に身体を動かす、内臓に刺激や負担を与えない食生活をおこなうなどをおこないましょう。
また、お腹まわりを温めることも下痢を解消するために効果があるといわれています。
しかし、これらの対策をとっても症状が解消されない場合には、はやめに病院へいくことをおすすめします。
下痢や吐き気の注意点
妊娠によって下痢や吐き気などがおきている場合には、脱水症状がおこらないように気を付けましょう。
下痢や嘔吐によって身体の外に多くの水分が排出されてしまいます。そのため、脱水症状になりかねません。
下痢や嘔吐をしてしまった場合にはこまめに水分を補給することがおすすめです。
また、脱水症状のほかにも栄養が不足してしまう可能性があります。
この場合には栄養悪阻とよばれ、場合によっては入院し治療が必要となる場合もあるので、下痢や吐き気、嘔吐が続いてしまう場合にははやめに病院の先生に相談することをおすすめします。
また、貧血の薬を服用している場合には、この薬の成分が原因となって下痢が続いてしまうこともあります。
そのため、下痢などの症状が続いてしまう場合には薬の量を調整することも対処法のひとつでもあります。
妊娠初期の下痢と流産の関係
妊娠初期に下痢を引き起こしてしまうことで、流産してしまう可能性があるのではないかと心配してしまうこともあるかと思います。
しかし、妊娠初期の流産は主に染色体の異常などが原因となることが多いため、下痢が関係して流産をしてしまうことはほぼないといわれています。
まとめ
妊娠初期の下痢や吐き気の原因は?
妊娠初期とはどのような時期?
妊娠初期に下痢が続くことも
下痢の原因は冷えやストレスも
下痢や吐き気の注意点
妊娠初期の下痢と流産の関係