通常の夫婦生活を行う中で特に意識せずに妊娠できるのがベストですが、なかなか思うようにいかないこともあるのではないでしょうか。絶対に妊娠できるというわけではありませんが、少しでも 妊娠しやすい時期 というものがあります。
「狙う」というのは直接的ですが、意識できれば「妊活」も多少は気持ちが楽になるというものです。そんな妊娠と時期について解説します。
少しでも妊娠しやすい時期を把握して効果的な任活を!
排卵と妊娠
妊娠するためには、子宮に卵子がある時に精子と受精しなければなりません。自分の月経周期から排卵日を予想してその日に妊活をすることになりますが、ポイントとしては生理があった時から起算してはいけないということです。
女性の月経周期は1か月と思われがちですが、個人差やその時々によって多少差があり、25日~35日なのですが、これは卵子が子宮排卵されるまでの準備の期間である「卵胞期」によって個人差があり、排卵期から月経までの「黄体期」(高温期=基礎体温が高い時期でその次に月経になる)は、ほぼ「14日間」であるといわれています。
つまり、月経後の卵胞期はその時々によって差があるので、月経から起算するのではなく、「次の月経からさかのぼって14日前」を排卵時期と考えるのがポイントです。
言葉で説明してもいまいちわかりづらいので下記に簡単に模式的に書きます。
○-月経期-○-卵胞期(個人差あり)-○-排卵期-○-黄体期(14日)-○-次の月経-○
次の月経から14日前(前後数日)が妊娠しやすい時期と考えます。
排卵期の卵子の生存期間
実際に、妊娠が可能な卵子の生存日数は1日であるといわれています。つまり、「その日」に卵子と精子が受精しなければ妊娠はかないません。不妊気味の人だと、それでも妊娠しづらいのですから、やはりきっちりと妊娠しやすい時期を把握しておく必要があります。
とはいえ、「次の月経予定日」を正確に当てることは不可能です。あくまで予定日からさかのぼって14日ということになりますが、幅を持たせて、12日から19日前が妊娠しやすい時期と考えてください。
この期間が「妊娠しやすい時期」ということになります。それ以外の期間に営むことも問題ありません。受精可能な卵子が存在できるのは1日だけですが、精子は子宮の中で3日は生存できるといわれています。
妊娠しやすい時期に毎日営むのはさすがに大変だと思いますので、1日か2日スパンを開けても大丈夫ということになります。ただし、3日以上開けるのは妊娠目的としては好ましくないということですね。
妊娠しやすい時期はあくまで目安です
この考え方を応用したのが、避妊法で有名な「オギノ式」なのですが、もともとは避妊ではなく妊娠するための考え方だったんですね。
しかし、オギノ法はあくまで避妊法の1つに過ぎず、それだけではだめだ(コンドームを使うことが必要)といわれているのは、女性の体はそこまでメカニカルにできているわけではないということなのです。
排卵期ではないと思っていたら、実は排卵期で妊娠してしまう、そういうこともあるのです。避妊の場合は、その時期をなるべく避けるということですが、妊娠の場合はその時期を狙うということです。
ただし、この考え方を使っても確実に排卵期を定めることはできないので、あくまで「妊娠しやすい時期の把握」という認識にしてください。もちろん、この時期に妊活を行うことは可能性は高いわけですから無駄ではありません。
逆に今は妊娠を希望しないという場合は、安易にこの排卵日を逆算する方法を過信せずに、しっかりとコンドームなどで避妊することが大切です。
加齢とともに徐々に月経周期も乱れてきますので、「バッファー」も考慮の上、妊活時期を決めてください。
まとめ
少しでも妊娠しやすい時期を把握して効果的な妊活を!
排卵と妊娠
排卵期の卵子の生存期間
妊娠しやすい時期はあくまで目安です