「いつなるかわからない!妊娠中毒の原因は(前編)?」では、妊娠中毒症の原因であるストレスやハードワーク、また過去の妊娠において妊娠中毒症であった場合などをご紹介しました。後編では、糖尿病や高血圧、また高齢出産や若年性出産の場合、どのようにして 妊娠中毒 の 原因 になりうるのかご紹介します。
いつなるかわからない!妊娠中毒の原因は(後編)?
原因③糖尿病・腎臓病・高血圧の方
一般的にもともと糖尿病・腎臓病・高血圧の方が妊娠中毒症状になりやすいと言われています。本来の妊娠高血圧症候群の場合には、妊娠後期の最後の3ヶ月に高血圧、尿タンパク、浮腫みなどで発症します。
妊娠高血圧症候群の場合は症状の原因が妊娠によるものなので、妊娠が終了し、産後12週程を経過すると落ち着きます。
しかしもともと、高血圧を持病として抱えている場合は血圧を下げる降圧剤など、妊娠中に飲んでも良い薬を処方してもらい自分の体型をBMIで算出し、それに見合った食生活を心掛けましょう。
自分で食生活をコントロールすることは難しいので医学的食事療法を取り入れる・薬を処方してもらうなどの対策が必要です。また自分に妊娠中毒の症状がなくても家族に糖尿病・腎臓病・高血圧の方がいる人は自身もなりうる可能性を含めていますので、注意深く経過観察が必要です。
原因④高齢出産と若年出産にあたる場合
基本的に妊娠中毒症はどの年齢でも発症しますが、34歳を超えた出産になることでその発症の可能性が増えるとされています。これは、加齢とともに血管が細くなり、妊娠によって循環する血液量が増えることが細くなった血管の血圧を上げることに繋がるそうです。
発症率は30代よりも40代のほうが増えています。放置しておくと子宮へ流れる血液の量が少なくなり、また血液によって運ばれる酸素の量が減ることで重症化すると胎児に発育の恐れや、障害になって現れることもあります。
また15歳未満の体の発達が未熟な若年出産でも同じような症状になります。妊娠適齢期ではない高齢出産や若年出産となってしまったには、妊娠後期まで注意が必要ですので、検診を増やす、胎動が少なくなったらすぐに病院へ行く、など妊婦さん自身にも注意が必要です。
妊娠中毒症は、以前は食生活や急激な体重増加が原因とされていましたが、そのほかにも様々な要因が挙げられ、病名が妊娠中毒症から妊娠高血圧症候群に改められました。必ずしもなるとは限りませんが妊婦のおよそ1割が妊娠高血圧症行群であると言われています。
この妊娠高血圧症候群を発症してしまった場合、速やかな妊娠終了が母体を守る治療のひとつだとしています。しかし、それは赤ちゃんの成長が途中であっても、未熟であっても医師の判断により胎児摘出にいたることもしばしばです。
これから妊娠後期になる方、また、家族に高血圧の方がいる場合などたくさんの対策をして妊娠中毒にならないように気をつけていきましょう。
まとめ
いつなるかわからない!妊娠中毒の原因は(後編)?
原因③糖尿病・腎臓病・高血圧の方
原因④高齢出産と若年出産にあたる場合