生理が遅れ、早いことはわかっていてもフライング妊娠検査をし、陽性反応が。そして、ドキドキした気持ちを落ち着かせ待ち、産婦人科を受診し、 妊娠 の確認。自分自身が母になった瞬間をかみしめる幸せな時期が妊娠初期。
しかし、辛いことですが、その時期に流産してしまう方もいます。それが 初期流産 です。でもどうか、決して自分を責めないでください。
妊娠に喜んだその月に初期流産
初期流産とは
まず流産とは、妊娠21週までの間に、何らかの原因で、赤ちゃんがおなかで成長ができなくなってしまったり、自分で外に出てきてしまうことをいいます。(妊娠22週以降は早産といいます)
また、辛いことですが、流産は全妊娠の10%から15%の確率で起こっています。その中でも妊娠12週までに起こる流産を、一般的に初期流産とよびます。
初期流産の原因は?
流産を経験したおかあさんの多くは、自分に原因があったんじゃないか、と自分を責めてしまいます。しかし、初期流産の原因のほとんどは染色体に異常があるもので、残念ながら、妊娠をした段階から決まっているのです。
初期流産の兆候
初期流産の兆候は人によって様々です。何かを感じる人もいれば、何も感じなかった人もいます。妊娠初期は、胎動を感じるわけでもなく、おなかの赤ちゃんは元気に育っているのかなどと、少しのことが不安になる時期でもあります。
ですから、何事にも敏感になり、実際は兆候でなかったとしても、兆候と捉える方もいます。
1つの目安として一般的に言われる兆候は以下の通りです。
出血
しかし、出血は着床出血や何でもないときにでもあり得ることで、心配のない出血も多くあります。注意をしなければいけないのは、真っ赤な大量の鮮血です。
腹痛
妊娠初期には少しずつ子宮が今後の妊娠への準備をするため、腹痛を感じることがあります。しかし、定期的な感覚で腹痛が続く、動けなくなるくらいの腹痛、横になって休んでいても腹痛が治まらない場合は兆候となっていることがあります。
つわりがなくなる
つわりの種類も人によって違いますので、判断しづらいものです。極端につわりがなくなったときは流産が始まり、妊娠前の体に戻っている可能性もあります。
妊娠初期の切迫流産
多くの切迫流産は「流産」といっても、お母さんが安静にすることで、妊娠が継続されることが多いです。しかし、妊娠初期の切迫流産に関しては、赤ちゃん次第なのです。
ですから、切迫流産と言われたのにいつものように家事をしてしまったから、買い物に行ってしまったからなど、自分を責めないでください。
この時期の切迫流産はどういう結果になるかは、赤ちゃんによって決まり、おかあさんがどのような生活を送っていたとしても流産につながる原因ではありません。
自然流産を選ぶか、手術を選ぶか
自然流産
妊娠初期の流産の場合、自分で外に出てくる赤ちゃんも多くいます。今でこそ、超音波を使用した妊娠検査が発達し、初期に流産を発見し手術を行うことも多くなりましたが、超音波検査がなかった時代は自然に待っていました。
自然に待つことで、すべての赤ちゃんが自然と出てきてくれるわけではありません。しかし、出てきてくれる赤ちゃんもいます。
手術
手術自体は10分~20分ほどで終わり、入院をせずに行うことも可能なものですが、病院やその人のタイプによって処置方法は若干違います。
一般的な手術例としては、1泊2日の入院で、前日夜から子宮口をひろげる処置を行います。そして、翌日に全身麻酔での手術です。その後、数時間で目が覚めますので、めまいなど影響がなければ退院へとなります。
その後
流産したからと言って、次に妊娠ができなくなることもありませんし、妊娠しづらくなるわけでもありません。人によって差はありますが、数回の生理が過ぎればまた妊娠は可能になります。
流産はとても耐えがたいことではありますが、きっと赤ちゃんが忘れ物を取りに行ったんだと思います。今はご自身の体を大切に、あなたの赤ちゃんがまたやってくるのを待っていてあげてください。
まとめ
妊娠に喜んだその月に初期流産
初期流産とは
初期流産の原因は?
初期流産の兆候
妊娠初期の切迫流産
自然流産を選ぶか、手術を選ぶか