妊娠によって体内のホルモンバランスが変化し、通常は見られなかった様々な症状が見られることがあります。
妊娠 初期 に現れる症状の1つに 頭痛 があります。目に見える症状ではない頭痛は周りの人にも伝わりにくく辛いものです。悩まされている妊婦さんも多い頭痛について原因と症状、対策を知り、少しでも楽に過ごしてもらいたいと思います。
妊娠初期の頭痛の原因と対処法
妊娠初期症状の現れる原因
妊娠するとhCGと呼ばれるホルモンが分泌され、プロゲステロンという黄体ホルモンの分泌が増加します。妊娠初期症状の現れる原因は、妊娠することによってこういったホルモン分泌の変化が起こるためであると言われています。
生理予定日以降の妊娠4~10週の間に見られることが多い妊娠初期症状ですが、早い人では着床後から生理予定日の前までの妊娠超初期と言われる妊娠0~3週で見られる人もいて個人差があります。
妊娠初期症状にはどういったものがあるのか
妊娠初期に見られる症状には様々なものがあり、個人差があります。よく見られる症状には、おりものの量の増加や出血、吐き気や嘔吐、匂いや嗜好の変化、下腹部の痛み、胸の張り、風邪のような熱っぽさ、眠気、倦怠感、便秘や下痢、頻尿、頭痛といったものがあります。
妊娠初期の頭痛
妊娠中の頭痛は、もともと偏頭痛があるかどうかとは別で、妊娠前は頻繁に偏頭痛があったのに妊娠を機になくなる人もいれば、妊娠前は全くなかったのに妊娠を機に偏頭痛が起こる人もいます。
妊娠中の頭痛にはいくつか原因があります。主な原因は、ホルモン分泌の変化によって脳の血管が広がることです。広がった血管によって神経が圧迫されたり引っ張られたりすることで、頭の片側がズキズキと痛む偏頭痛が起こります。
他の原因としては、つわりによる脱水症状や身体の凝り、ストレスもあります。また、妊娠前から貧血気味の人は、妊娠初期から鉄欠乏性貧血を発症し、頭痛の症状が出ることもあります。
母親の胎盤が形成され、安定期と言われる妊娠16週以降、妊娠5ヶ月になると自然と治まっていくことが多くなります。
頭痛の対処法
妊娠中の頭痛には、自分でできる対処法もいくつかあります。頭痛の種類によって対処法が異なるので、注意が必要です。血管の拡張によって頭痛が起きている場合は、冷やすことが効果的です。
痛む部分を濡れタオルなどで冷やして暗い部屋で寝ると広がった血管が収縮し、治まると言われています。この場合は温めることは逆効果なので、お風呂もシャワーのみで済ませると良いでしょう。
痛みが首や肩の凝り、血行不良からきている場合は反対に、温めることが効果的です。蒸しタオルで温める、上半身のマッサージをする、ぬるめのお風呂にゆっくり入浴する、などで血行が促進され痛みが軽くなることもあります。
つわりの嘔吐による脱水症状が原因である場合は、水分補給をすることが効果的です。つわりがあっても飲みやすいものをこまめに少しずつ摂るようにします。
また、目の疲れは頭痛につながるので、テレビやパソコン、携帯などの使いすぎにも注意が必要です。
頭痛はストレスも原因になるので、仕事や家事などで無理をしてストレスを溜めないこと、身体をしっかり休めることも大切です。頭痛を和らげる効果のあるツボもあるので試してみるのも良いでしょう。
妊娠中の薬
頭痛は妊娠中ではなくても悩まされている人も多いので、市販されている頭痛薬にも様々なものがあります。
辛い頭痛を抱えている場合には薬に頼りたくなることもありますが、妊娠初期は特に赤ちゃんの身体や臓器が形成されていく大切な時期で、薬を飲むことがお腹の中の赤ちゃんに影響を及ぼすこともあります。
妊娠判明前であっても妊娠の可能性があるときには自己判断で市販の薬を服用することはやめましょう。例え漢方薬であっても全て安全という訳ではありません。
自分でできる対処法を試してみてもなかなか緩和されない場合、生活に支障をきたすくらいの重い頭痛の場合、産婦人科に相談し、妊娠中でも使用できる薬を処方してもらうようにします。
まとめ
妊娠初期の頭痛の原因と対処法
妊娠初期症状の現れる原因
妊娠初期症状にはどういったものがあるのか
妊娠初期の頭痛
頭痛の対処法
妊娠中の薬