妊娠すると女性ホルモンのバランスが変化するので、生理前に起こる症状とよく似た症状があらわれます。妊娠の初期症状と生理前の違いをきちんと理解しておくことで、妊娠したと勘違いして落ち込む心配もいりません。
自分の身体の変化を確認できるように 妊娠 初期 症状 と 生理前 の症状との 違い を説明します。
妊娠初期症状と生理前症状の違いと共通点の見わけ方は?
妊娠した時の初期症状とは
妊娠の初期症状は生理予定日の1週間前に起こる症状のことです。妊娠は着床して成立します。着床した時に子宮内膜を傷つけてしまうので、出血してしまうことがあり、これを「着床出血」と言います。
着床すると出血だけでなく、下腹部に痛みやお腹の張りを感じることもあり、着床した時から妊娠初期症状が出始めると言われています。
他にも、妊娠すると同時に女性ホルモンのバランスが変化していくため、胸が張ったり、頭痛や腰痛を起こしたり、ニキビや吹き出物などの肌荒れ、眠気、情緒の不安定さ、食べ物などの嗜好が変化するなどの症状がみられることがあります。
つわりの症状も女性ホルモンである黄体ホルモンが分泌されることで起こる症状で、胃の働きを悪くさせるので胃のムカつきや吐き気などの症状があらわれます。
生理前症状とは
生理前症状は、月経前症候群(PMS)と言われます。症状が出る時期は人によってさまざまで、排卵直後からあらわれる人もいれば、生理直前にあらわれる人もいます。日常生活に支障をきたすほどの症状が出る場合は治療の対象となります。
生理前は女性ホルモンのバランスが変化するため、身体的な症状としては、乳房の張り、下腹部の痛み、下痢や便秘、頭痛や腰痛、手足のむくみ、強い眠気、食欲の増進、ニキビや吹き出物などの肌荒れがみられます。
精神的な症状は、イライラと怒りっぽくなる、不安、集中力の低下などがみられます。
妊娠初期症状と生理前症状の共通点とは
なぜこんなに妊娠初期症状と生理前症状が似ているのかというと、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が多くなるからです。プロゲステロンは、着床しやすくしてくれるための大切なホルモンで、生理前にも分泌量が増えます。
プロゲステロンが多く分泌されることで、眠気や倦怠感、便秘や下痢、胸の張りを感じます。これらの症状だけでなく他にも、ホルモンバランスの変化で同じような症状があらわれます。
また、妊娠初期症状と生理前症状はどちらも同じような時期にあらわれます。妊娠初期症状は着床した時からあらわれ始めます。着床するのは前回の生理から3週間後ころと言われているので、次の生理の1週間前ころに症状があらわれ始めます。
生理前症状は生理の1週間前~直前にかけてあらわれる症状なので、どちらの症状かきちんと見分ける方法を知っておかなければ、妊娠したと勘違いしてしまいます。
妊娠初期症状と生理前症状の見分け方とは
妊娠したかどうか自分で確認できる方法を4つ紹介していきます。
1つ目は、基礎体温の違いです。妊娠していないときは、排卵日に一度体温は下がり、その後高温期と呼ばれる体温が高い期間が10~15日ほど継続し、生理が始まると体温は下がります。
しかし、妊娠していれば、生理予定日になっても体温が下がらないまま、生理は来ずに高温期が継続します。
2つ目は、おりものの変化です。おりものは膣内の粘液や細胞が混ざってできたもので、生理周期でおりものの量や色が変化します。妊娠したときは、このおりものの量が普段より増えると言われています。
おりものは人によってそれぞれなので、一概におりものがこのように変化したら妊娠とは言えないのですが、普段とおりものが違うなと感じたら妊娠しているのかもしれません。
3つ目は下腹部痛や腰痛の違いです。妊娠前症状として下腹部痛や腰痛を感じて、そろそろ妊娠かな?と心構えをする人も少なくないと思います。
妊娠した時もホルモンバランスの変化で下腹部痛や腰痛を感じますが、この時お腹に鈍い痛みが続いたり、チクチクとした痛みなどの症状がみられる時があります。
4つ目は、妊娠した時はつわりの症状があらわれます。匂いなどに敏感になってしまい、好きだった食べ物が食べれなくなったり嗜好が変化します。生理前は、食欲が増進したり、甘いものを食べたくなるので違いがわかりやすいです。
これらの4つが妊娠初期症状と生理前症状の違いになります。少しでも妊娠したかな?と思った時は、早めに産婦人科を受診してください。
まとめ
妊娠初期症状と生理前症状の違いと共通点の見わけ方は?
妊娠した時の初期症状とは
生理前症状とは
妊娠初期症状と生理前症状の共通点とは
妊娠初期症状と生理前症状の見分け方とは