子供の頃に食べられなかったものが大人になって味覚が変わることで食べられるようになると言う経験はありませんか?それと同じような症状が 妊娠 することでも起こり得ます。
人によっては水も苦く感じることがあるようなので悩みの種です。 味覚 の変化はいつまで続くのでしょうか。
何この味?!妊娠して味覚が変わる
味覚変化
妊娠すると酸っぱいものが食べたくなる、炊き立てのご飯の匂いが気持ち悪いと感じるという話を耳にしたことがある人が多いのではないでしょうか。味覚変化はつわりの一種と考えられています。
食べ物の好みが変わる、同じものばかり食べたくなるなど特定の味を求めてしまうこともあり、味覚変化の症状は人それぞれです。この味覚変化は妊娠初期である妊娠15週頃までにあらわれる人が多いです。
しかし、妊娠中の味覚変化は心配するものではありません。妊娠中期になってつわりが落ち着いたらいつのまにか元に戻っていた人、妊娠中はずっと味覚に異常があったが出産したら元に戻っていた人などさまざまですが妊娠期間が終われば元に戻る場合がほとんどです。
味覚変化の種類
味覚変化の症状は人それぞれと言いましたが、具体的にどのような症状があるのでしょうか。
味覚減退
今まで食べていた味付けが薄く感じられる、またはどれだけ調味料を入れても薄いと感じてしまう症状です。
無味症
味を全く感じない症状のことです。
解離性無味症
甘味や苦みなど特定の味だけがわからなくなってしまいます。
自発性無味症
何も食べていないにもかかわらず、口の中に何か入っているような何かの味を感じてしまう症状のことです。
錯味症
ケーキなど本来なら甘いと感じる物を苦いと感じてしまうなどの症状のことです。
妊娠中に味覚変化を起こす3つの原因
実は味覚変化の原因ははっきりとは解明されていません。しかし以下の3つの原因が大きく関わっているのではないかと考えられています。
ホルモンのバランス
妊娠中は女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌が盛んになります。このプロゲステロンには「知覚を鈍くする」という働きがあるため味覚を感じにくくなってしまうことがあります。
亜鉛不足
人間の下には味蕾という味を感じる細胞があります。味蕾が正常に作用するためには亜鉛が必要です。成人女性は一日9mgの亜鉛摂取が推奨されています。
しかし、実際は必要摂取量を取れず亜鉛不足の人が多いです。妊婦の場合、成人女性より2mg多く、つまり一日11mgの亜鉛を摂取する必要があると考えられています。亜鉛不足により味覚が感じにくくなっているのかもしれません。
ストレス
妊娠中は今までの生活スタイルや生活リズムが一変しストレスを溜め込みやすくなります。過度にストレスが溜まってしまうと自律神経が乱れてしまいます。自律神経が乱れると味の伝達が上手くいかなくなってしまう恐れがあります。
気をつける点
亜鉛をたくさん摂取する
亜鉛には味蕾の働きを維持するために必要な栄養素です。それだけでなく胎児の発育や免疫機能も高めてくれる働きがあります。
赤ちゃんが生まれてからも背や体重が増えにくい、またはアレルギーやアトピーに悩まされるということも考えられるため亜鉛を積極的に摂取しましょう。
亜鉛をたくさん含んでいる食材には牡蠣、ごま、大豆、海藻、ブロッコリー、牛肉、チーズ、レバー、卵黄などがあります。
ストレスを溜めない
自分の好きなことをする、つわりで苦しい時であれば家事は無理をしない、友達と出掛けるなど自分がストレスを溜め込まないためにはどうしたら良いか考えましょう。
辛い時は我慢しないで医師に相談
味覚の変化を「妊娠中だから」と我慢しないでください。辛い時は迷わず医師に相談してみましょう。出産後も味覚が治らない場合は何か別の病気が関わっているのかもしれません。
まとめ
何この味?!妊娠して味覚が変わる
味覚変化
味覚変化の種類
妊娠中に味覚変化を起こす3つの原因
気を付ける点