妊娠の兆候を確認するには基礎体温の高温期が続くことが一般的には重要といわれています。また、 妊娠 初期に 基礎体温 が 下がる と流産してしまうといった話も聞かれます。本当に基礎体温が下がることは流産につながるのでしょうか。詳しくご紹介します。
妊娠中の基礎体温が下がると流産につながる?
妊娠すると高温期が続くわけ
妊娠すると、基礎体温の高温期が続いていきます。これは、女性ホルモンのひとつであるプロゲステロンの影響です。このプロゲステロンは体温を高め、赤ちゃんを温かい心地の良い状態で育てるような状態を作るためにはたらきます。
基本的にこのホルモンは妊娠が成立しなかった場合には減少するため、生理前には基礎体温が下がっていきますが、妊娠が成立するとプロゲステロンの分泌量が増加した状態が維持されるため、高温期が続くのです。
妊娠が成立して基礎体温が下がるまでの期間
ただし、妊娠してから出産するまでずっと高温期が続くわけではありません。妊娠初期から高温期が続く期間は妊娠12週から15週までといわれています。そこから徐々に体温が下がり、20週くらいからは基礎体温の低温期ごろの体温が続いていくといわれています。
ただ、これには個人差がありますので、妊娠15週ごろになっても高温期が続くといった場合もあるので、高温期が長く続くからといって深く気にしないようにしましょう。
妊娠20週から基礎体温が落ち着く理由としては、胎盤が子宮の中に完成することがあります。これまで、卵巣から分泌されていたプロゲステロンが胎盤から分泌されるようになります。
胎盤から分泌されるようになると、基礎体温が落ち着くだけでなく、お母さんの身体への負担も少しずつ軽くなるといわれています。
妊娠初期に基礎体温が下がる原因
妊娠初期は基本的には基礎体温が高い状態が続いていますが、まれに基礎体温が下がることがあります。この原因としては、3つほど考えられています。
まず、外気の温度が下がることです。外の気温が低いと身体の基礎体温が低くなることもあります。次に、計測ミスがあります。基礎体温は朝起きてすぐに測るため、寝ぼけてしまっていつもと少しずれた場所に体温計を入れてしまい体温が低くなるといったケースです。
この際2回目を測ったとしても正しい体温とはいえないので、次の日に基礎体温が下がっているのかどうかを確認してみてください。
最後に、睡眠不足やストレスなどの影響が考えられます。睡眠時間が足りていないと、体温を上げることが難しく、基礎体温が低い状態で計測されてしまいます。
また、ストレスの影響で基礎体温は変動しやすいため、過度なストレスを受けると基礎体温が下がってしまうこともあります。特に妊娠初期は心が不安定になりやすいため、基礎体温にばらつきが出やすくなるといわれています。
妊娠初期の低体温は流産の可能性?
妊娠初期はストレスなどの影響を受けやすいため、基礎体温が下がることもあります。ただ、この場合はだいたい1日から2日で基礎体温は戻るといわれているため、特に注意は必要ありません。
ただ、数日間低体温が続いてしまうと流産の可能性があるため、注意が必要です。流産すると、プロゲステロンの分泌量が減少してしまい、基礎体温が減少してしまうのです。
そのため、測り方が間違えていないはずなのに低体温が数日間続いてしまっている場合には病院を受診し、その旨を伝えることをおすすめします。
ただし、妊娠初期はさまざまなものからの影響を受けやすいため、基礎体温のみを指標にするのではなく、つわりなどの妊娠初期症状がなくなっていないかなどの確認もしてみることがおすすめです。
まとめ
妊娠中の基礎体温が下がると流産につながる?
妊娠すると高温期が続くわけ
妊娠が成立して基礎体温が下がるまでの期間
妊娠初期に基礎体温が下がる原因
妊娠初期の低体温は流産の可能性?