妊婦健診では、妊婦の健康状態によっても違いますが、多くの病院では血液検査を3回実施します。妊婦や赤ちゃんが健康であるかどうかを調べる検査ですが、どのような目的で行われているか気になる人も多いと思います。
今回は、 妊娠 時に行う 血液 検査 の内容についてご紹介します。
妊娠中の血液検査で何がわかるの?検査内容を知ろう
妊娠時の血液検査の目的とは?
妊婦健診で血液検査を行うことで、妊婦の血液の状態を調べます。妊婦の血液は胎盤をとおして赤ちゃんに栄養や酸素を届けるので、血液中に異常があれば、赤ちゃんへの影響も心配されます。血液検査を正しく受けることで、異常を早期に発見し対処することが大事です。
検査項目は多いですが、一度の採血で複数の情報を得ることができます。
一般的には、妊娠初期に1回、中期に1回、後期に1回と計3回行われる場合が多いです。貧血の症状が出れば、定期的に行う場合もあります。
血液検査の費用について
妊婦健診は保険が適応されずに自由診療となるので、病院によって違いがあります。補助券を利用できますが、自治体によって補助の額が異なります。
妊娠初期の検査費用は1万円から2万円程度、中期・後期の検査費用は5千円から1万円程度かかる場合が多いようです。検査項目の約8割は妊娠初期の検査で行いますので、初期の検査費用は中期・後期より高くなります。
ただし、異常が出て再度血液検査を行う場合や、転院して血液検査を再び行う場合は、自費での支払いとなりますので、負担が高額になる可能性があります。心配な場合は病院に確かめてから検診に行くようにしましょう。
数値に異常があったときは?
数値に異常があれば、判明した時点で医師から必要な説明と治療が行われることになります。急いで治療しなければならないときは、病院から電話で連絡がくることもありますが、大抵は次回の検診時に説明を受けることが多いようです。
また、数値に異常があったけれど、もう一度検査すると問題なかったというケースもありますので、心配しすぎずに検査を受けるようにしましょう。
妊娠中の血液検査の項目とは?
血液検査の項目は主に以下のことを調べます。
血液型検査
分娩時に、輸血が必要になったときのために血液型を調べます。
貧血検査
妊娠中は貧血になりやすい妊婦が多いです。貧血になっている妊婦には鉄剤を処方し、食事の指導などが行われます。
血糖検査
血液中のブドウ糖の濃度を測る検査です。血糖値の値を調べることにより、妊娠糖尿病の可能性と早期発見を行います。
感染症にかかっていないか
妊娠中に女性がかかる感染症は多く存在しますが、なかでも風疹抗体検査とトキソプラズマ抗体検査は大事です。
妊娠初期に風疹にかかると、赤ちゃんにも感染して「先天性風疹症候群」になることがあります。この病気になると、白内障や、難聴、先天性心疾患などの症状が出る場合があります。抗体がない場合は、感染に気を付けながら生活する必要があります。
同居する家族には、予防接種を受けてもらうようにしましょう。
また、トキソプラズマとは寄生虫の一種で、動物や鳥が持っています。猫の糞や生肉から感染する場合があり、妊娠中に初めて感染すると、早産や流産、先天異常の障害がでる可能性があります。
妊婦の場合は、食事から感染することが多いといわれています。生ハムやレバー、ナチュラルチーズなどは、感染の可能性があるので、なるべく避けるようにしましょう。
血液検査の項目は他にもありますが、主な内容をご紹介しました。妊婦の血液検査は、どれも母子にとって大事なものばかりです。
血液を採取するのが苦手な妊婦もいるかもしれませんが、健康に赤ちゃんを産むためにも検査項目を理解して、きちんと検査を受けるようにしましょう。
まとめ
妊娠中の血液検査で何がわかるの?検査内容を知ろう
妊娠時の血液検査の目的とは?
血液検査の費用について
数値に異常があったときは?
妊娠中の血液検査の項目とは?