妊娠初期の頃は悪阻に悩まされる人が多いです。悪阻の症状は人それぞれですが、多くの人が悪阻の症状として胃痛や吐き気をあげています。 妊娠 が発覚する前に 胃痛 や吐き気などを感じ、妊娠に気付く人も少なくありません。
今回は妊娠後の胃痛について詳しくみていきましょう。
妊娠したら胃痛が…これって悪阻が原因?
胃痛はなぜ起こるの?
妊娠前は胃痛に悩まされたことなんてなかったのに妊娠したら胃痛が…という人もいるでしょう。そもそもなぜ妊娠すると胃痛が起こるのでしょうか。胃痛が起こる原因は大きくわけて3つあります。それはホルモンバランスの変化、自律神経の乱れ、ストレスです。
ホルモンバランスの変化
女性ホルモンであるプロゲステロンが大きく関わっていると考えられています。プロゲステロンは黄体ホルモンとも呼ばれ、体温を上げる、子宮内膜を厚くする、子宮の収縮を和らげるという女性の身体が妊娠しやすい環境へと促す働きをします。
しかし、プロゲステロンが活発になると胃腸の働きを弱めてしまうのです。そのため食べた物が胃の中で長い間留まってしまい消化不良や胃もたれを起こしてしまうのです。
自律神経の乱れ
胃は自律神経に大きく影響されます。自律神経には交感神経と副交感神経があり、この二つのバランスがとても大切なのです。これらのバランスはホルモンの変化やストレスによって崩れやすくなります。
交感神経が優位に立つと胃液が分泌されにくくなり胃もたれや消化不良を起こしてしまいます。副交感神経が優位に立つと胃液がたくさん分泌されてしまいます。どちらが優位に立っても胃が荒れて胃痛や胸やけを感じます。
ストレス
妊娠すると多くのことを制限しなければなりません。禁煙禁酒はもちろんですが、激しいスポーツ、ヒールを履いて出掛ける、食事内容に気をつけるなど普段していたことができなくなりストレスを感じやすくなります。
特に妊娠初期は流産のリスクも高いため注意が必要です。妊娠初期は仕事をしている人も多いでしょうが、悪阻により身体が思うように動かなくミスをしてしまいがちです。
そのようなところからもストレスが溜まっていく可能性があります。ストレスから胃痛に悩まされる人もいます。
胃痛の解消法
ポイントは「消化しやすく」と「ストレス発散」です。
よく噛んでゆっくり数回にわけて食べましょう。
消化を良くするためにはよく噛んでゆっくり食べることです。一度にたくさん食べてしまうと消化しにくいため、食事は少量を何回かにわけて食べましょう。
胃痛がひどいときは空腹の状態を作らないことがポイントです。空っぽの胃のままだと胃が荒れた状態になりやすいのです。荒れた胃の状態で食事をしてもうまく消化できません。
悪阻で食べ物が食べられない人はゼリーやヨーグルトなどはいかがでしょうか?食べられる物を少しずつ食べて空腹の状態にならないようにしましょう。
飲み物は食後1時間後に
食事と共に飲み物をたくさん飲んでしまうと胃液を薄めてしまうかもしれません。胃液が薄まると食べ物を消化するのに時間がかかってしまいます。逆に食後1時間後に飲み物を飲めば胃液が薄まり胃液による胸やけや胃痛が緩和されるかもしれません。
胃に優しい食べ物を
胃の粘膜を守るヨーグルトやホットミルク、消化を助けるキャベツやリンゴ、胃酸の分泌を正常にしてくれる梅干しなどを積極的に食べましょう。
刺激物や油ものは控えましょう
唐辛子、胡椒、カフェイン、などの刺激物は胃を荒らしてしまう可能性があります。また天ぷら、唐揚げなど油ものは胃に負担になるため胃痛がひどいときは食べるのを控えましょう。
食後30分は横にならないようにしましょう
食後すぐに横になると胃が食道に逆流してしまう恐れがあります。
ストレス解消法を探しておく
散歩、ウインドウショッピング、カラオケ、映画鑑賞など好きなことをしてストレスを解消しましょう。ロッククライミングやダイビングなど妊娠中にはできないものが趣味の人は他の解消法を探しておきましょう。
仕事の上司や同僚に自分の様子を伝えておく
「今日は胃痛がひどい」「眠気が治まらない」など体調不良な日には上司や同僚に自分の体調を詳しく伝えておきましょう。
我慢せず相談しましょう
胃痛は悪阻の一つです。安定期に入ると症状が治まる人もいますが妊娠中ずっと悪阻が続くという人もいます。「安定期まで我慢しよう」と思わず胃痛が辛い時は産婦人科へ相談しましょう。
ここで気を付けなければならないのが安易に市販薬を飲んではいけないということです。普段飲んでいるものだから大丈夫だろうと思わず必ず担当医師に使用しても良いか確認しましょう。
まとめ
妊娠したら胃痛が…これって悪阻が原因?
胃痛はなぜ起こるの?
胃痛の解消法
我慢せず相談しましょう