妊娠すると体が疲れやすくなったり、動機や息切れをする人が多くいます。その1つの原因が貧血です。妊婦の40%は貧血になると言い、よく起こる症状なのです。しかし貧血は誰でもなるから良いというわけではなく母子ともに危険が多いので予防することが大事です。
今回は 妊娠 中の 貧血 を防ぐと体が楽になるので貧血予防の方法を紹介します。
妊娠中の貧血を防ぐと体が楽に!貧血予防の方法
妊娠すると貧血になりやすいのはどうして?
妊娠中は赤ちゃんへ栄養や酸素を送るため、大量の血液が必要です。さらに出産時の出血のために母体は大量の血液を作り妊娠前より1.4倍も増やします。
しかし血漿が47%増えることに対し赤血球は17%しか増えないので普段の血液が薄くなった状態になります。薄くなった血液では栄養を運ぶために上手に機能ができずに貧血症状を感じてしまうのです。
妊娠中期になると胎児の成長がどんどん加速するため対策をとらなければ貧血は進んで行くことになります。
貧血の赤ちゃんへの影響は?
貧血は奇形児や未熟児へのリスクはかなり少ないとされています。しかし重度の貧血にかかると低体重児が産まれる確率が上がります。貧血で倒れてしまい、お腹をぶつけたり寝込んで運動不足になるとお腹が張ったり出産時に体力がなくなったりと悪影響になる場合もあります。
また、出産時は出血があり、貧血で出産すると血圧が下がってしまい出血量が増加し非常に危険です。中には輸血が必要になる人や産後の回復が遅れて苦労する人もいます。
母乳は血液から作るので出産後に母乳が上手く出なくなる場合もあります。産後の影響もあるので貧血改善を心がけましょう。
貧血のサインを見逃すな!この症状は貧血の印
妊娠初期よりも中期や後期の方が貧血の症状がより重くあらわれるのに気づかない人が多いです。妊娠初期にあったつわりや体の変化による体調不良が中期や後期になると薄れて体が慣れてしまうことが原因です。幾つか症状を紹介するので参考にしてください。
1つ目は朝起きられずに体がだるく倦怠感を感じることです。これは疲労しているより貧血が原因であらわれている症状の可能性が高いです。
2つ目は寒気や冷えを感じ、体温調節が上手くできなくなることです。
3つ目は頭痛やめまい、舌に炎症が起きることです。鉄分が不足すると舌に炎症があらわれるのでこまめに鏡を見てチェックすると良いでしょう。
また妊娠するとお腹に血液が集中するので立ち上がるときやお風呂からあがる時に脳に血液が届かなくなり脳貧血になる場合があります。無理せず不調を感じたら早めに病院を受診しましょう。
妊娠中に貧血になってしまったら
妊娠中に貧血になったらまずは椅子に座ったり横になったりして休みましょう。貧血が起きると視界が歪み、ふらふらとしますが時間が経つにつれて治ります。急に動かないよう、ゆっくりと行動するようにしましょう。
また、つわりなどで食事不足になってしまいがちですが貧血予防には亜鉛や鉄分の摂取が大事です。ビタミンや脂質、タンパク質などをバランス良く摂りましょう。
忙しかったり疲れているとついついインスタント食品を食べてしまいがちですがなるべく肉や魚、フルーツや野菜などを食べるようにしましょう。
外出先で貧血になると転倒の危険があります。外出する際は休める場所を確認し、家族や友人に付き添ってもらいましょう。椅子がない場所では折りたためる椅子を持っていくと便利です。貧血は気づかない内に起こるので十分な配慮が必要です。
体内に吸収されやすいヘム鉄とは
鉄分にはヘム鉄、非ヘム鉄があります。ヘム鉄は非ヘム鉄よりも体の中に吸収しやすいのでヘム鉄が多い食品を摂ることをお勧めします。ヘム鉄が多い食べ物は牛肉、レバー、いわし、あさり、卵黄です。
さらに鉄分の吸収を高めてくれるタンパク質やビタミンCと一緒に摂取すると効果がさらに上がります。タンパク質を多く含む食品は魚や肉で、ビタミンCを多く含む物はレモンや果汁ジュースなどです。上手く摂取することで貧血が改善されます。
妊娠中の貧血は多くの妊婦さんが経験することですが、放置すると危険なので早めに対策をとりましょう。
まとめ
妊娠中の貧血を防ぐと体が楽に!貧血予防の方法
妊娠すると貧血になりやすいのはどうして?
貧血の赤ちゃんへの影響は?
貧血のサインを見逃すな!この症状は貧血の印
妊娠中に貧血になってしまったら
体内に吸収されやすいヘム鉄とは