現在は妊娠高血圧症候群と言う名前に変わっている妊娠中毒症。20人に1人はかかると言われていて意外と多くの方がかかっています。妊娠中毒症になると妊婦さんや胎児へ悪い影響を与えてしまうのでかからないように注意が必要です。
今回は怖い 妊娠 中毒症 を防ぐための予防方法を紹介します。
怖い妊娠中毒症を防ぐための予防方法
妊娠中毒症の症状って何?
妊娠中毒症の症状はむくみ、尿蛋白、高血圧の症状があらわれることを言います。妊娠高血圧症候群の名前に変わってからはむくみは症状から外されていますが、妊娠中毒症になると組織に水が溜まり、むくみがとれないことも判断材料になります。
朝起きてむくんでいるようなら注意が必要です。2つ目の高血圧は140mmhg以上、90mmhg以上を言います。3つ目の尿蛋白は腎臓の機能が低下しあらわれます。
この3つを妊婦健診で調べた際に引っかかる頃にはめまいや頭痛、吐き気、倦怠感を感じる方が多くいます。
妊娠中毒症になりやすい人はどんな人?
妊娠中毒症になりやすい人を紹介します。まずは極端に痩せていたり太っている人です。特に太っている人は心臓を圧迫するので血圧が上昇しやすく出産時も注意が必要となります。
次は仕事が忙しくストレスや睡眠不足を感じている人です。現在では出産する直前まで働く女性が多く、ストレスや過労で自律神経が乱れ、血圧の上昇や腎臓機能の低下が起こります。
さらに初産婦の方や1人目の時に妊娠中毒症だった方も起こりやすいと言われています。初産婦の方が経産婦より妊娠中毒症にかかりやすい他、以前出産した際に妊娠中毒症だとまた繰り返す恐れがあります。
他にも糖尿病、腎臓病等の持病を持っている方、多胎妊娠の方も妊娠中毒症になりやすいと言われています。
妊娠中毒症になるとどんな影響があるのか
妊娠中毒症になると血液の流れが悪くなり、赤ちゃんへ送る栄養や酸素が不足気味になります。結果赤ちゃんが十分に育つことができずに胎児の発育不全を起こしたり、分娩の際に低出生体重児になってしまう場合もあります。
さらに低酸素症になると脳へ影響が起こり胎児死亡に繋がる可能性もあります。胎児だけでなく母体へも大きな影響を与えるのが妊娠中毒症です。
妊娠中毒症が重症すると痙攣を起こしたり分娩前に子宮壁から胎盤が剥離する常位胎盤早期剥離が起き大量の出血が起こり母子ともに危険な状態になります。この場合は妊娠の週数に関係なく緊急帝王切開を行います。場合によっては子宮摘出手術を行う場合もあり非常に危険です。
もしなってしまったら治療方法はあるの?
もし妊娠中毒症になってしまうと重度の場合は入院をしなければいけません。軽症だと食事制限や塩分の制限をしてコントロールします。胎児への影響もあるのでなるべく薬による治療は行いませんが、重症化すると降圧剤を使用し血圧を下げる治療を行います。
大抵の場合は出産すると妊娠中毒症も良くなりますが、重症化すると出産しても高血圧が続くことがあります。この場合は様子を見て詳しい検査を勧められる可能性もあります。
普段からできる予防方法
妊娠中毒症にならないように予防する方法を紹介します。
1つ目は体重の増加に気をつけることです。特に元々の体重が肥満気味の方は出産までに5kg~7kgを目安に体重の管理を行わなければいけません。
2つ目は塩分を控えめに摂取することです。妊娠中が1日の塩分量の目安は10g以下です。酢やスパイスを使用して塩分が少ないバランスのとれた食事を心がけましょう。
3つ目は休養と睡眠をしストレスを溜め込まないことです。ストレスの原因が分かる場合は排除するように工夫しましょう。手先の細かい作業をやめて早めに布団へ入るように心がけましょう。
日常生活でもリラックスをできるものを見つけて精神の安定をはかりましょう。
まとめ
怖い妊娠中毒症を防ぐための予防方法
妊娠中毒症の症状って何?
妊娠中毒症になりやすい人はどんな人?
妊娠中毒症になるとどんな影響があるのか
もしなってしまったら治療方法はあるの?
普段からできる予防方法