妊娠前から岩盤浴によく行っていたという人は妊娠しても行きたいと思いますよね。寝ているだけで発汗作用がある岩盤浴は激しい運動というわけでもないですし、全身を温めることができるため妊娠中でも行っても良いように思えます。
妊婦 は 岩盤浴 を利用してよいのでしょうか。
妊娠中は岩盤浴に行けないの?
岩盤浴とは?
サウナ形式のお風呂の一つです。床に天然石を敷き詰めて遠赤外線を発生させ温熱効果で全身の血行を良くさせます。浴室の温度は40度程度とサウナより低温で過ごしやすく、ゆっくり体を温めることで自律神経などの調子を整えることができます。
大量の汗をかき、汗と共に体内の毒素も排出するためリラックス効果と共にデトックス効果もあります。
妊娠中は岩盤浴を利用しても良い?
結論から言いますと、妊娠中の岩盤浴の利用は控えたほうが良いです。しかし、絶対行ってはならないわけではなく、以下に述べる岩盤浴を控えるべき理由を理解したうえでの自己判断となります。
岩盤浴を控えるべき理由は6つあります。
脱水症
岩盤浴では大量の汗をかきます。それがデトックス効果となりますが同時に脱水症となる危険性があります。
貧血
岩盤浴から出た後、血圧が下がり貧血になることがあります。
腹部を直接温めてはいけない
妊娠中は胎児の神経発達に影響を及ぼす恐れがあるため、お腹を直接温めてはいけません。岩盤浴でうつ伏せになることがこれに当てはまります。お腹を直接温めるということは岩盤浴のみならずカイロを貼ることも当てはまります。
転倒
岩盤浴施設はサウナより低温なため長時間入ってしまいがちです。長時間入っているとのぼせて転倒したり息切れを起こしてしまう恐れがあります。また、足元が滑りやすいため長時間入っていなくても転倒の可能性は高くなります。
細菌の感染
妊娠すると体の免疫力が低くなります。また、岩盤浴施設は高温多湿な環境で菌が繁殖しやすいです。老若男女問わずたくさんの人が利用するので細菌に感染しやすいと考えられます。
微量の放射線
岩盤浴ではラジウム鉱石という石を使用しているところが多いですが、このラジウム鉱石には微量の放射線が出ていると言われています。ごく僅かなため気にすることはないそうですが、やはり妊娠中は胎児に影響があったらどうしようと心配になってしまうでしょう。
岩盤浴に行った後でラジウム鉱石のことを知って後悔しても遅いです。放射線が気になる人は岩盤浴を利用しないほうが良いでしょう。
以上の理由を考えると妊娠中に岩盤浴を利用することは控えたほうが良いと考えられます。しかし、利用を控えることによりストレスが溜まってしまうという方はまずかかりつけ医に相談してみましょう。
利用しても良いと判断された場合には、利用時間を短く、うつ伏せではなく仰向けで利用する、水分補給をこまめに摂るようにしましょう。妊娠中はちょっとしたことでも疲れやすいということを意識し無理のないよう利用しましょう。
妊婦さんお断り
岩盤浴施設によっては妊娠中の方の利用を断られることもあります。もし何かあった場合店側の責任にもなりかねないため、妊娠中の方の利用を断っているのではないかと考えられます。
岩盤浴へ出かけようと考えている人は行く予定の施設に妊娠中でも利用できるか事前に確認したほうが良いでしょう。
岩盤浴に行った後で妊娠発覚!大丈夫なの?
岩盤浴だけでなく薬、お酒、スポーツにも当てはまりますが、妊婦さんが妊娠に気づかなかったくらい元気であれば問題ありません。「あの時岩盤浴に行ってしまった…」と気にしてストレスになってしまう方が体には良くありません。
妊娠が発覚した後はできるだけ岩盤浴の利用を控えたほうが良いでしょう。
まとめ
妊娠中は岩盤浴に行けないの?
岩盤浴とは?
妊娠中は岩盤浴を利用しても良い?
妊婦さんお断り
岩盤浴に行った後で妊娠発覚!大丈夫なの?