もし赤ちゃんが 未熟児 で生まれ、 網膜症 など視力に障害を持つことになってしまったら?その後の視力回復と手術方法はどうなるの?切迫早産などで早く生まれ、例えば34週を越えても赤ちゃんの体重が著しく少ない場合、未熟児と言われています。
現在では1500g以下を超低体重児、2000g以下を低体重児と言う位置づけをしていますが昔から小さい赤ちゃんのことを日本では未熟児と呼んでいたので今でも未熟児という言葉の方が聞き慣れていますね。実際小さく生まれた赤ちゃんでも元気に育つ場合もほとんどです。
しかし、未発達の器官が多いため最初にお母さんと赤ちゃんが乗り越えなければならない試練もたくさんあります。
もし赤ちゃんが未熟児網膜症になってしまったら?
未熟児の発達遅延はどれぐらいあるの?
34週未満、または出生体重が2500g以下の小さい赤ちゃんのことを低体重児と言います。1500g以下では極低体重児、1000g以下では超低体重児と分類されます。実はそれらの状態で生まれてきた赤ちゃんは体の器官が未発達なため、
- 自力で呼吸できない(無呼吸症候群)
- ビタミンが作れない。黄疸が出る。
- 視力が弱い・見えない(未熟児網膜症)
- 精神遅延・歩行困難
このようないろいろとリスクがあるのも事実です。また育ちもゆっくりしているため、寝返りや離乳食の時期も少々遅めになってきますので、修正週数で成長を考えてあげる必要があります。しかしお母さんのお腹の中にいた週が34週を越えていれば2000g前後でも問題ないとは言われています。
未熟児網膜症とは
実は未熟児網膜症や低体重児で気をつけたいのは、お母さんのお腹の中にいた週数が28週以下、1500g以下等の場合注意が必要です。赤ちゃんの眼の器官は妊娠3週目頃から作られはじめ16週から17週頃に眼球へ血液を送る血管ができ始めます。
実は正出産期である34週を越えても、眼の器官が完成するのは36週過ぎになりますのでお腹の中に長くいた方が赤ちゃんにとって良い環境だと言えます。また28週以下の出産では未熟児網膜症を発症する確率が100%とも言われています。
未熟児網膜症Ⅰ型
未熟児網膜症には進行の分類によりⅠ型とⅡ型があります。Ⅰ型は小さく生まれた場合で、進行はとてもゆっくりです。また体の成長とともに完治する場合もあります。未熟児網膜症の診断は2000gを越えないと低体重により検査をしても判断がつかず再検査になる場合が多いようです。
早産になってしまった場合、眼がきちんと見えるのか心配ですが、ある程度自力でミルクが飲める、呼吸ができるようになって始めて診断することができます。
未熟児網膜症Ⅱ型
未熟児網膜症はある程度、赤ちゃんの体が成長してから診断されます。赤ちゃんと視点が全く合わない、眩しいと言う反応が見られないときは病院を受診しましょう。
未熟児網膜症Ⅱ型は網膜剥離を引き起こし、最悪失明する場合があります。体重が増え体の成長がないと検査ができませんが検査でⅡ型と診断された場合はすぐに必要な治療が行われます。28週未満の早産になってしまった場合はこのⅡ型の網膜症を発症することが多いようです。
お母さんができることは
もし未熟児網膜症になってしまっても現在の医学は進んでいます。かなりの改善が期待できます。治療はレーザー治療で行います。また、未発達な血管が異常な発達で網膜剥離を起こさないように血管を焼いてしまい予防をします。
未熟児網膜症を発症した場合、生まれながらに視力が弱いことが考えられますので、これからの赤ちゃんの成長に伴って視力にも気を使っていくことが必要になると思います。
しかし全く見えないという場合以外は日常生活には問題ないぐらいにまで治療することが可能になります。お母さんは落ち込まず、母乳やハグなどで、たくさん愛情を注いで挙げてほしいと思います。
もし赤ちゃんが未熟児網膜症になってしまっても、お母さんは自分を責めないことが大切のように思います。もちろんそうならないことが一番ですが、母乳にはたくさんの免疫が含まれていますので、視力以外にも赤ちゃんの免疫力を強くするなどおっぱいやハグでたくさん愛情を注いであげてほしいと思います。
また早産の子の成長はゆっくりと成長し3歳ころにはほとんど追いつき回りの子たちと変わらなくなるそうです。不安はありますが、早くお母さんに会いたくて生まれてきてしまった赤ちゃんをたくさん可愛がってあげてほしいと思います。
まとめ
もし赤ちゃんが未熟児 網膜症になってしまったら?
未熟児の発達遅延はどれぐらいあるの?
未熟児網膜症とは
未熟児網膜症Ⅰ型
未熟児網膜症Ⅱ型
お母さんができることは