妊婦のみなさん、腹巻(腹帯)を使っていますか?日本では昔から妊娠5か月になると戌の日にお祝いをする風習があります。もともと腹巻を愛用している人を除いて、妊娠期ほど腹巻に世話になる時はないように思われます。ここでは、 マタニティ の 腹巻 について考えてみましょう。
つける?つけない?マタニティの腹巻
妊婦さんが腹巻をつける習慣は日本のみ
実は、妊婦さんが腹巻を巻く習慣は日本独自なのです。海外では、マタニティ用の腹巻は存在しません。その為、海外在住の日本人妊婦さんは腹巻を購入するのに一苦労する人もいることでしょう。
妊婦さんがお腹に腹巻を巻けば妊娠経過に良い影響を与え安産になるという医学的根拠はありません。逆に締め付けるのはよくないとして何もつけない国の人もいます。
しかし、日本の妊娠出産用品の店に行くと様々な腹巻が売られていますし、特に初産婦さんの場合、妊娠出産の大先輩である親世代からつけるように言われて購入する人も多いです。
「マタニティの腹巻」は日本の風習の一環と言っても過言ではありません。
腹巻の効果
しかし、マタニティ用の腹巻には日本の風習の一環としてではなく確かに実用面のメリットがあります。
まず一つは、冷えやすい妊婦さんのお腹を温かく守ることができるということです。暑がりの人にはあまり関係ないかも知れませんが、妊婦さんにとって冷えは大敵なのです。
体やお腹が冷えると様々な妊娠中のトラブルを招きかねません。腹巻によって大きくせり出してくるお腹を冷やさないようにできるのです。
次に腰痛の予防になります。お腹が大きくなってくると、体のバランスが悪くなるので姿勢が悪くなりがちですが、腹巻をすることによってお腹の重みを分散し、背筋を伸ばして正しい姿勢を保つことができます。
また、お腹を衝撃から守ることができます。お腹が大きくなって来ると、気を付けていても物や人にぶつかりやすくなります。体重も増えてきますから、とっさによけられなくなるのは仕方のないことですが、お腹への衝撃を少しでも緩和することができるのです。
他にも、腹巻で程よくサポートすることによってお腹が大きくなり過ぎないという意見もあります。医学的根拠はなくても、何だか助けになりそうな気がしませんか?
体に合うものをみつけよう
マタニティ用の腹巻(腹帯)には、昔ながらのさらしタイプの他に妊婦用ガードルタイプ、筒状になったコルセットタイプ、腰痛予防効果が期待できるサポートベルトなどがあります。
この他に、マタニティ用でなくても生地がよく伸びる大きめの腹巻を使ってもいいでしょう。多種多様なマタニティ腹巻が販売されていますので、一度手に取って素材感や収縮感、サポート感などを確認してみることをお勧めします。
腰痛持ちの人は、姿勢が悪くなりがちな妊娠生活で腰にかなりの負担がきますので、サポートベルトタイプをお勧めします。
腹巻は体調をみてつけよう
色々と見てきましたが、腹巻は必ずつけた方がいいということではありません。腹巻は体質に合わない、つけたらお腹が蒸れてかぶれてしまった、またはお腹が張ってしまったという人もいる為です。しかし腹巻をするなら、つけるタイミングや体調には十分に注意してみて下さい。
締め付けるタイプの腹巻は妊娠中毒症を招くのではないかという説があるほどですので(医学的根拠はありません)、ママのお腹がうっ血してしまうほどタイトな腹巻は使わないほうがいいでしょう。
体調と相談し無理をしないのが一番ですが、腰痛がある時や外出しなければならない時は、腹巻の効果を感じられると思います。優しく包まれたお腹から安心感にもつながるのではないでしょうか。
腹巻をつける、つけないはあなた次第ですが、つけるなら効果的で快適な妊娠生活を過ごして下さい。
まとめ
つける?つけない?マタニティの腹巻
妊婦さんが腹巻をつける習慣は日本のみ
腹巻の効果
体に合うものをみつけよう
腹巻は体調をみてつけよう