クロミッド と呼ばれる排卵誘発剤は不妊治療でよく使用されている薬です。クロミッドは妊娠に効果があります。クロミッドを使用している場合、自然妊娠するときと比べて 双子 を妊娠する可能性が高くなるといわれています。
実際にはどのくらいの確率で双子を妊娠するのでしょうか。
クロミッドを使用した不妊治療での双子の妊娠率は?
クロミッドとはどのようなもの?
クロミッドとは、クロミフェンを主成分として妊娠に必要な排卵を誘発してくれます。特に、排卵障害がある方や毎月排卵のペースが安定していない方によく処方されています。
クロミッドは排卵を促す効果があるだけでなく、頭痛や吐き気、食欲がなくなるといった副作用があるといわれています。
この薬の効果は人によってそれぞれで、副作用も人によって種類が異なり、場合によっては副作用がみられない方もいらっしゃいます。
クロミッドでの妊娠率
クロミッドを服用した場合での妊娠率はクロミッドを服用している方のなかで25%から30%ほどといわれています。この数字をみるかぎりではクロミッドによる妊娠率は高いとはいえません。
クロミッドを単独で使用する場合で妊娠が確認できない場合には、hCG注射と呼ばれるホルモン注射をおこなうことでより排卵する確率や妊娠する確率があがるといわれています。
クロミッドでの双子の妊娠確率は?
クロミッドを服用する不妊治療をおこなう場合には、双子を妊娠する確率が高くなるといわれています。
それは、クロミッドを服用することによって卵胞が一度に複数個成長し、排卵されることがあるからです。
通常、排卵を自分でおこなうことができる場合、月に1個が排卵されるような仕組みになっていますが、クロミッドを使用し、人工的に卵子を育て、排卵する際には複数個同時に成長、排卵される場合があるのです。
統計によると、自然に双子を妊娠する確率は1%いわれていますが、クロミッドを服用後の妊娠での双子を妊娠する確率は5%にもなるといわれているのです。
クロミッドによる双子の種類
クロミッドによって双子を妊娠する確率が高いことはわかりました。双子には一卵性の双子と二卵性の双子がありますが、どちらの妊娠率が高いのでしょうか。
一卵性の双子の場合、卵子はひとつから双子は生まれてきます。反対に二卵性の場合にはふたつの卵子から双子が生まれてきます。
クロミッドには排卵効果があり、さらには複数個の卵子を一度に排出することもあるため、クロミッド服用による双子の妊娠では二卵性の双子が生まれることが多いことがわかります。
クロミッドの副作用に注意
クロミッドを使用すると妊娠率が高くなることはありますが、その反面子宮内膜を薄くしてしまい妊娠する可能性が低くなることもあるのです。
そのため、薬ばかりに頼ってしまうのではなく、体質の改善や生活リズムを整えるなどで妊娠しやすい身体づくりをおこなうこともおすすめです。
特に食事をみなおして改善することや、運動をおこなうことは妊娠をしやすくする身体づくりには効果的です。
また、副作用の症状や進行具合など、不妊治療をおこなっていると不安なことがたくさんでてくるかと思います。
そのようなときには、遠慮することなくかかりつけの産婦人科で相談してみることをおすすめします。
不安をため込んでしまいそれがストレスになってしまうとより妊娠を妨げる原因にもなってしまうので、できるかぎり不安におもっていることがある場合には周りの方やお医者さんへ相談してみてください。
不妊治療で薬を使用する際には妊娠をする喜びもありますが、そのほかにもさまざまな弊害も存在するため、パートナーと支えあって治療を乗り越えていきましょう。
まとめ
クロミッドを使用した不妊治療での双子の妊娠率は?
クロミッドとはどのようなもの?
クロミッドでの妊娠率
クロミッドでの双子の妊娠確率は?
クロミッドによる双子の種類
クロミッドの副作用に注意