妊娠を望んでいてもなかなか授からないと不妊治療に臨みます。しかし、不妊の原因が自分でもハッキリわからないという段階の人が多いのではないでしょうか。そのような場合まず処方されるのがクロミッドです。
クロミッド の特徴、副作用などをみていきましょう。
クロミッドで妊娠率を上げよう
クロミッドとは?
クロミッドとは排卵誘発剤の一つです。排卵障害で悩む女性やタイミング法の成功率を上げるために用いられます。自力で卵胞が育ちにくい人や卵胞が育ったり育たなかったり不安定な人にも用いられます。クロミッドには抗エストロゲン作用があります。
エストロゲンとは卵胞ホルモンと呼ばれている女性ホルモンの一つです。エストロゲンが分泌されることで卵胞の成熟を促し子宮内膜を厚くする働きがあります。クロミッドの効果によりこのエストロゲンが足りないと脳が認識します。
すると、足りないエストロゲンをコントロールするために黄体化ホルモンと卵胞刺激ホルモンの分泌が促進されます。この二つのホルモンが卵巣を刺激し排卵が促されます。
クロミッドを使用することで排卵日をコントロールすることができるためタイミング法の成功率を上げることができます。
クロミッドは生理3~5日目から一日1錠を5日間服用します。服用終了後約7~10日後に排卵が起こるとされています。一日1錠で効果が得られなければ2錠と増やしていきます。クロミッドを使用し排卵がみられれば妊娠率は25~30%程だと言われています。
この確率は自然妊娠の確立と変わらないとされています。
クロミッドの副作用
クロミッドは作用の優しい薬です。しかし、どのような薬にも副作用はあります。副作用が起こる可能性は低いですが以下のような副作用があるということを覚えておきましょう。
多胎妊娠
クロミッドを服用すると1~3個排卵されます。そのため自然妊娠よりも双子や三つ子の可能性が高くなります。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
クロミッドの服用によって大量に排卵してしまうと稀ですが卵巣が腫れてしまう人もいます。この副作用があらわれた場合、クロミッドの服用を中止し自然に治るのを待たなければなりません。
体調不良
薬によってホルモンバランスが変化するため体調不良になることがあります。眠気、発疹、吐き気、頭痛、腹痛、イライラなど症状や程度は個人差があります。
クロミッドを服用する前の注意点
クロミッドが優しい薬だと言われても自分の身体に薬を入れるには多少の不安や怖さがあるでしょう。クロミッドはインターネットでも購入できますが自己判断で服用を決めるのではなく、必ず医師に服用できるかどうか相談しましょう。
特に以下の項目に当てはまる人は注意しましょう。
- 持病やアレルギーのある人は必ず医師に相談しましょう。
- 乳がん、子宮がん、卵巣がん、卵巣腫大の症状がある人は使用できない場合があります。
- 子宮筋腫、子宮内膜症、乳がんの既往歴、乳房結節、乳腺症のある人は病状が悪化してしまう恐れがあります。
薬に頼り過ぎない
クロミッドの服用は治療スケジュール通り正確に服用しましょう。いつもと違う違和感や症状があらわれたらすぐに医師に相談しましょう。
クロミッドの他にセロフェンやセキソビットなど排卵誘発剤の経口薬はあります。しかしクロミッドの方が効果を得られやすいと考えられ多くの人に処方されています。クロミッドにより妊娠に至る人はいますが、薬に頼り過ぎてはいけません。
睡眠は十分取れているか、栄養バランスの取れた食事をしているか、適度な運動はできているか、ストレス解消はできているか、身体を冷やしてはいないかなどまずは日頃の生活習慣を見直しましょう。
生活習慣の改善がクロミッドの効果が得やすい身体づくりへと繋がります。
まとめ
クロミッドで妊娠率を上げよう
クロミッドとは?
クロミッドの副作用
クロミッドを服用する前の注意点
薬に頼り過ぎない