基礎体温 と 生理 は大きく関連していることがわかっています。基礎体温には低温期と高温期があり、低温期には生理周期でいう卵胞期や排卵期があり、高温期には黄体期になることをあらわしています。
基礎体温を知ることで、生理周期だけでなく、身体におきている変化にもいち早く気づくことができるのです。
基礎体温と生理の関係は?
基礎体温とは?
基礎体温とは、朝起きてから身体を動かしていない状態での体温のことをいいます。自分自身の基本の体温ともいえます。
基礎体温の変化は身体の変化をあらわしているといわれるように、基礎体温を測りグラフをつけることで身体の変化を目にすることができるといいわれています。
特に女性の生理周期と大きく関連しているため、生理の始まりや排卵日などの予測をすることが可能になるといわれています。
生理周期と基礎体温
基礎体温は低温期と高温期の2つにわけることができます。この2つの期間は生理周期と関係しています。前回の生理から次の生理までを1サイクルとすると、前回の生理から排卵期までの期間が低温期にあたります。
卵胞期はお母さんのお腹のなかで赤ちゃんの卵が作られると同時にエストロゲンとよばれる女性ホルモンの分泌が増えることによって、子宮内の膜が分厚くなり赤ちゃんの卵が子宮内で育ちやすい環境を整えていきます。
赤ちゃんの卵がお母さんの子宮内に排出される期間が排卵期になります。この排卵期の間に低温期から高温期に変化が始まっていきます。
排卵期を過ぎ黄体期へと変化していくなかで、お母さんの身体は低温期から高温期へと変化していきます。黄体期では、赤ちゃんの卵が子宮に着床しやすくなるように、さらに子宮内膜が厚くなっていきます。
また黄体期では赤ちゃんが育ちやすい環境を整えていくために体温が高い状態を保とうとしていきます。黄体期の期間にうまく着床しなかった場合には生理が始まり、高温期から低温期へと変化していきます。
基礎体温のさまざまな形態
基礎体温をつけていると、基礎体温の形にはさまざまな形があることがわかります。まず、正常な基礎体温の場合には低温期が2週間ほど続いた後に高温期が始まります。さらに2週間ほど高温期が続き生理の開始とともに低温期がはじまります。
次に、妊娠が成立した場合の基礎体温です。妊娠が成立すると、生理が始まった場合に基礎体温が下がっていたものが下がらず、高温期が3週間以上続きます。
次に基礎体温の変化がみられず、低温期がしばらく続いている場合です。この場合は排卵がおきない無排卵出血がおきている可能性があります。
最後に高温期が短い場合です。これは、黄体ホルモンの分泌が不十分であり本来は2週間以上続くはずの高温期が9日ほどで終了してしまう状態になります。高温期が短い状態が続いてしまうと不妊の原因になってしまうこともあります。
基礎体温からわかる身体の状態
基礎体温の変化をつけていると、身体の変化までわかるようになります。まずは排卵日や生理の開始日の予測がつきやすくなります。先ほども説明したように、基礎体温の変化は生理周期と関連しています。
排卵日が近くなると、低温期のなかでもさらに基礎体温が低くなり、排卵がおきると同時に高温期へと変化していきます。
さらに、高温期が2週間以上続いた後に基礎体温が下がった場合に生理がはじまっていく合図になります。また高温期が3週間以上続いていると妊娠の可能性が高くなるので、無理をしないような生活を送ってあげてください。
また、基礎体温の乱れがみられた場合には、ホルモン分泌が体内で乱れている場合があります。もともと基礎体温の変化や生理周期が規則正しい場合には、少しでも基礎体温に乱れがみられた場合にはなんらかの原因でホルモンの分泌が乱れてしまっている場合があります。
ただし、女性の身体はとてもデリケートなため生活の変化やストレスなどで基礎体温が乱れてしまう場合もあります。そのため、1サイクル乱れた場合には少し身体を休めながら様子をみてみることをおすすめします。
ストレスなどが原因である場合には、1サイクル様子をみることで、元通りの基礎体温に戻ることがあるのでストレスなどをできるだけ溜めないように生活することもおすすめします。
まとめ
基礎体温と生理の関係は?
基礎体温とは?
生理周期と基礎体温
基礎体温のさまざまな形態
基礎体温からわかる身体の状態