基礎体温という言葉を一度は聞いたことがあると思います。 基礎体温 には 高温期 と低温期といった2つの期間があります。
今回は、高温期へスポットをあて、高温期には何が身体におきるのか、また平均と異なる場合に問題はあるかなど詳しくご説明します。
基礎体温の高温期とはいつごろ?何がおこる?
基礎体温とは?
基礎体温とは、寝起き直後の身体を全く動かしていない安静の状態で測る体温のことをいいます。人の身体は少しでも寝返りを打ってしまっただけでも、体温が上がってしまいます。そのため、目が覚めたそのままの状態で体温を測らなければいけません。
基礎体温を毎日測っていくと、基礎体温のグラフができます。このグラフがきちんと正常であれば、一回の生理周期は“高温期”と“低温期”にわかれ、グラフが二層になります。
排卵日を境にすると、基礎体温が低い月経期と卵胞期とが基礎体温の高い黄体期を見わけることができ、自分の生理周期がおおよそわかるようになります。
基礎体温の高温期には何がおきる?
基礎体温の高温期は生理周期でいうと黄体期にあたり、妊娠を成立させるためにホルモンを分泌し、また卵胞を発育、成熟させます。このときに分泌されるホルモンであるプロゲステロンは体温を上げる働きがあります。
高温期は生理周期でいうと、排卵日の次の日から生理開始日前といわれており、10日~2週間ほど続くといわれています。
個人差があるので、長い方もいれば短い方もいますが、生理予定日になっても高温期が続いている場合には妊娠している可能性があるので、一度妊娠検査薬で調べてみましょう。
また反対に、高温期が短い場合(10日未満)には黄体機能不全になっている可能性があるので、病院で検査することをおすすめします。
高温期は何度から?
高温期は測定すると36度7分以上が目安といわれています。ただ、基礎体温には個人差があるので、36度7分という値はあくまでも目安だと思ってください。
自分自身の高温期を見極めるためには、3ヶ月ほどグラフをつけ、低温期の平均より0.3~0.5度くらい高くなった時期を高温期であると考えることができます。
ここでポイントとなるのは、3ヶ月以上グラフを付け続けなければはっきりとした高温期と低温期が判明しないということです。
高温期の基礎体温が低いと問題がある?
高温期の平均体温は36度7分以上といわれていますが、自分の基礎体温はそれよりも低い…。という方もいらっしゃると思います。ただ、基礎体温が平均よりも低いからといって、妊娠について問題があるかどうかは一概に判断できません。
大事なのはグラフがきちんと二層になっているということです。もともとの体温が低い方もいらっしゃるので、低温期から0.3~0.5度高くなっていれば、問題はないといわれています。
気になるようであれば、基礎体温をあげるためにも冷え性改善のサプリメントや運動をすることをおすすめします。
低温期から高温期への移行がゆるやかすぎる場合は?
グラフの見本では低温期から高温期に移行する際にはグラフが一気に上昇している場合がほとんどです。これに比べて自分のグラフを見てみるとグラフの上がり方がゆるやかな状態になっている…。という方もいらっしゃると思います。
このとき、心配になるかとも思いますが、実はグラフの上がり方がゆっくりでも、高温期が9日以上続いていれば特に問題はないといわれています。
ただし、異常なほどにダラダラとグラフが上がる場合にはホルモンバランスがくずれている可能性があるので注意が必要です。
基礎体温の高温期についてご説明しましたが、基礎体温には個人差がありますので、平均とは違うから問題があるなどと思わず、グラフが二層にきちんとなっているかなどを重視するようにしてください。
まとめ
基礎体温の高温期とはいつごろ?何がおこる?
基礎体温とは?
基礎体温の高温期には何がおきる?
高温期は何度から?
高温期の基礎体温が低いと問題がある?
低温期から高温期への移行がゆるやかすぎる場合は?